IT業界に未経験で転職するなら資格をとるべき?有利になる資格は?

学ぶITスキル(プログラミングスクール)

未経験でIT業界への転職を目指すとき、資格をとっていたほうが有利な気がしますよね。

 

プログラマーやWebエンジニアは技術職なので、スキルが大事。経験はないけれど、資格をもっていれば少しはスキルがあるというアピールになるのでは・・・

そう思いませんか?

 

  • 資格があれば転職で本当に有利になるのか?
  • どのような資格をとれば転職に役立つのか?

など、ITエンジニアの採用担当者に聞いたので、紹介しますね。

 

未経験からIT業界へ転職するとき、資格はどのくらい有利になる?

結論からいうと、資格をもっていることは採用の決め手にはなりません

 

勉強したんだな、多少は知っているんだなと判断される程度です。

なぜなら、資格取得の勉強と実際にその業務をやることは、全然違うからです。

 

では、「資格をとっても無駄なのか?」というと、そうでもありません。

 

未経験で資格をとる3つのメリット

未経験の転職で、資格をとることには3つのメリットがあります。

  • 資格をもっていることで有利になる求人もある
  • 転職したいという「本気」を示せる
  • 資格の勉強は、転職したあと役に立つ
 
それぞれ説明していきますね。

資格をもっていることで有利になる求人もある

例えば、リクナビネクストで未経験歓迎のITエンジニアの求人を探してみると

★情報処理技術者試験の合格者は優遇します!
・基本または応用情報処理試験の合格者
・ネットワークスペシャリスト合格者 など

と資格をもっていることが有利になる求人もあります。

 

資格をもっているから採用されるとは限りませんが、資格をもっていることで他の応募者より有利になることはあります。

 

転職したいという「本気」を示せる

未経験者の採用面接で、

IT業界に転職するために、何かしていることはありますか?

と聞くと、

それはこれから(もしくは転職できたら)、していこうと思っています。

と答え、何もしていない人が結構います。

 

あなたが面接官だったら、どう思いますか?

「この人、本当にITエンジニアになりたいのかな?」と思いませんか?

 

未経験ながら資格をとっていれば、ITエンジニアとして働くための準備をしていることを目に見える形でアピールすることができ、面接官に「本気」を伝えることができます。

 

資格の勉強は、転職したあと役に立つ

資格取得の勉強と実際にその業務をやることは、全然違うと書きましたが、学習して得た知識は無駄にはなりません。

 

同じ未経験採用でも、資格をもっている人(学んできた人)と、資格をもっていない人(学んでいない人)では、仕事の内容を説明をしたときの理解が全然違いました

 

私の会社でのエピソードを紹介しますね。

中途採用で入社した未経験の2人は、ともにITスクールでプログラミング言語を学んできていました。

そのうちの1人は、独学で「基本情報技術者試験」という国家資格もとっていました。

 

最初の3ヶ月くらいは、2人に差は感じませんでした。

ですが、色々な業務を任せるに従い、知識の幅広さ、奥行きによる理解の差が開いてきました。

 

2人の成長の差をみて、それまで軽視していた基本情報技術者試験の必要性を感じ、「あれは仕事をする上での基礎だね」と同僚としみじみ語りあいました。

 

新卒入社の私たちの場合は、入社時の新人研修で情報処理技術者試験の取得を目標とされ、同期はほぼ取得していて、保持していないデメリットを感じたことがなかったのです。

 

未経験でIT業界に転職したい場合、資格をもっているからといって必ずしも採用されるとは限りません。

ですが、資格を取得するために学んだことは、実務でちゃんと役に立ちます。

 

 

未経験でIT業界に転職するときに有利になる資格は?

 

では、どんな資格を取得したら良いでしょうか?

 

IT業界では、情報処理技術者試験という国家資格や、ITベンダーや業界団体が設けている資格がたくさんあり、どれをとればいいか迷うと思います。

 

業界団体の流行りの資格は、ぴったり当てはまる仕事につけば、すぐに実践で使える知識が多いので魅力的ですが、資格として取るならば情報処理技術者試験の「基本情報技術者試験」をお勧めします。

 

基本情報技術者試験は、IT業界では必須ともいわれる国家資格です。

ハードウェアやソフトウェア、プログラミング言語やデータベース、ネットワークの知識などのシステムを作る・運用する上で基礎となる知識から、プロジェクト管理や経営戦略といったIT業界で働く上で必要になる知識が出題されます。

 

出題される範囲は幅広いですが、基礎的な内容なので、実務未経験の人でもしっかり学べば合格できます

 

まとめ

未経験からIT業界へ転職するとき、資格をもっていても必ず採用されるとは限りません。

資格取得の勉強と実際にその業務をやることは、全然違うからです。

 

ですが、資格をもっていることで、次のようなメリットもあります。

  • 資格をもっていることで有利になる求人もある
  • 転職したいという「本気」を示せる
  • 資格の勉強は、転職したあと役に立つ
 

IT業界では、国家資格だけでなくITベンダーや業界団体が設けている資格がたくさんあります。

 

業界団体の流行りの資格もメリットはありますが、資格として取るならば国家資格である「基本情報技術者試験」がお勧めです。

IT業界で働くうえで基礎となる知識を、効率的に学べるからです。

 

出題される範囲は幅広いですが、基礎的な内容なので、実務未経験の人でもしっかり学べば合格できますよ。