「Javaって、まったくの初心者でも独学で学べるの?」
「学べるとしたら、どのくらいの時間がかかるの?」
「効率的な勉強方法はある?」
と疑問に思っているプログラミング初心者の方向けに、Javaの基礎を習得するための
- 着実にスキルがつく効率的な勉強方法
- 独学に役立つ学習サイトや本
- 学習時間の目安
- 途中で挫折しないためのコツ
などを紹介していきます。
Javaに限らずプログラミング言語の勉強は、やり方を間違えると「時間をかけたのにプログラミングが出来るようにはならなかった」「途中で挫折してしまった」となりがちです。
初心者が最低限学ぶべきことを、効率よく、確実に身に付けられる方法で勉強していきましょう。
Javaを学びたいと思っている初心者の方の中には、エンジニアとして就職・転職することを目指している方も多いですよね。
独学で学んだスキルを、就職・転職につなげるためのコツも紹介するので、参考にしてくださいね。
Javaを勉強するメリット、習得すると開発できるようになるものはこれ!
Javaの特徴と開発できるもの
プログラミング言語は200種類以上のあると言われていますが、その中でもJavaは世界中で広く使われている人気の言語です。
Googleが社内標準として使っているプログラミング言語の1つとしても有名です。
Javaには
- どのような環境でも動く(Windowsでも、MacOSでも)
- セキュリティが高く
- 安定して動作するシステムが作れる
といった特徴があるので、銀行システムのような大規模なシステムの開発にも使われています。
その他にも、Javaでは次のようなシステムを作ることができます。
- 業務システム
- Webアプリケーション
- Androidアプリ
- 家電などの組み込みシステム
勉強するメリット
身に付ければ色々なものが作れるようになるJava。それ以外にも次のようなメリットがあります。
- プログラミングの基礎が身に付く
- 他のプログラミング言語の学習がしやすくなる
- 多くの開発現場で使われているので、仕事が多い(就職・転職先に困らない)
Javaは他のプログラミング言語と比べると文法やルールが細かく、オブジェクト指向というプログラミングの考え方をとっているので、最初は難しく感じるかもしれません。
プログラミング言語の文法は似ているものが多く、オブジェクト指向の考え方を取り入れている言語も多いので、Javaの基本をしっかり身に付けると、他のプログラミング言語も習得しやすくなります。
初心者がJavaを独学で勉強するのは難しい?学習時間の目安など
Javaは難しいけれど、学びやすい
Javaは、書き方である文法を覚えるだけでなく、オブジェクト指向といった考え方や、システムの仕組みを理解したうえでコードを書く必要があるので、初心者が独学で習得するのは難しいと言われています。
だからと言って、初心者が独学で学ぶのをあきらめる必要なんてありません。
Javaは人気があるプログラミング言語なので、初心者向けの学習サイトや本が充実しています。情報を発信している人も多いので、独学しやすい言語とも言えます。
初心者でも独学で学んでいる人はいるので、まずはチャレンジしてみてくださいね。
学習時間は、Javaの基礎だけなら15時間~
学習時間は、どの範囲まで勉強するのかによって変わります。
Javaの基本的な文法とオブジェクト指向を学ぶのであれば、15時間~と言われています。意外に短い時間で習得できる気がしませんか?
実用的なアプリ(例えばWeb掲示板やECショップなど)を作れるようになるには、300時間程度は必要と言われています。働きながら毎日2時間勉強したとして、5ヶ月くらいかかる計算ですね。
例として、Javaというプログラミング言語を習得するための学習計画を考えてみましょう。
学習内容 概要 時間配分 Java基礎文法、オブジェクト志向 プログラミング言語の基本(2) 15時間 Java DB接続 データベースの基本 15時間 JSP、Servlet プログラミング言語の書き方 15時間 SpringBoot フレークワークの基本 25時間 ※一部抜粋、合計300時間
初心者は、最低限この2つをしっかり学ぼう
最終的には実用的なアプリを作れるようになりたいと思いますが、まずは次の2つをしっかり身に付けることを目指しましょう。
- 基本的な文法・ルール(書き方)
- オブジェクト指向
学習サイトや初心者向けの本の中には、基本的な文法の説明のみで終わっているものがありますが、オブジェクト指向の代表的なプログラミング言語であるJavaを学ぶなら「オブジェクト指向」までは学んでほしいと思います。
初心者におすすめの勉強方法と、挫折しないための3つのコツ
初心者は知識+実践で、たくさんのコードを書いて覚えるのが早道
知識を学んだだけでは身に付かないのがプログラミングです。知識(座学)のあとに必ず実践(コードを書く)を繰り返すのがおすすめです。
英語も文法を習っただけでは、読み書きできるようにはならないですよね。それと同じです。
最初の頃は、説明で書かれているサンプルのコードも書き写してみましょう。たくさんのコードを書き写すことで、自然と書き方が身に付いてきます。
書き写すときは、スペースやインデントなども同じように書くようにしましょう。
写経(サンプルコードを写すこと)ドリルでプログラミングを覚える
サンプルコードを繰り返し写経することで、構文の使い方や、アルゴリズムのパターンを覚える事が可能です。一説によると「写経は最強のプログラミング勉強法」とも言われています。プログラマカレッジでは、多くの写経ドリルを用意しており、このドリルをこなすことにより身体でプログラミングを覚える事が可能です。
Javaが学べる初心者におすすめの学習サイト・本
初心者の方が独学でJavaを学ぶときにおすすめの学習サイト・本をご紹介します。
ご紹介する学習サイトや本は、次の基準で選んでいます。
- 基本的な文法だけでなく、オブジェクト指向まで学べる
- 知識だけでなく、実際にコードを書く課題(練習問題)がある
- 学習サイトの場合は、無料で受けられる講座がある(一部無料で見られる)
ご自身に合いそうな学習サイトや本を選んでくださいね。
学習サイト
progate
説明が分かりやすいと、初心者に人気のプログラミング学習サイトです。
スライドで知識を学んだあと、実際に自分でコードをかく課題が用意されているので、着実にプログラミングスキルを身に付けることができます。
Javaは2時間程度のコースが7つ用意されていて、基本的な文法とオブジェクト志向を学ぶことができます。
Web上で学ぶスタイルなので、開発環境(プログラミングする環境)を作る必要がなく、すぐにプログラミングを始めることができるのもいい点です。
公式サイト progate
paiza
アニメやゲームが好きな方にとくにおすすめなのが、動画で学ぶことができるpaizaです。
3分~5分程度の動画で内容を理解したあとに、練習問題で実際にコードを書くというスタイルなので、短時間で効率よく学習していくことができます。
解説は丁寧で初心者にもわかりやすく、解説の声を声優さんが担当されていることもあり声がよく、聞き取りやすいと好評です。声を聞くだけで、勉強するモチベーションがあがるという方も、けっこう見かけます。
基本的な文法、オブジェクト志向を学ぶ講座だけでなく、JavaでWebアプリケーションを作るための技術Servlet/JSPの講座も用意されています。
progateと同じようにWeb上で学ぶスタイルなので、開発環境(プログラミングする環境)を作る必要がなく、すぐにプログラミングを始めることができます。
公式サイト paiza
ドットインストール
自分のパソコンにプログラミング環境(開発環境)を作って学びたいと言う方には、ドットインストールがおすすめです。開発環境を作るところから説明されています。
動画は3分~5分程度で、動画のあとに実際に手を動かして学ぶスタイルです。基本的な文法と、オブジェクト志向を学ぶことができます。
公式サイト ドットインストール
おすすめの本
スッキリわかるJava入門 第3版
Amazon の ベストセラー1位を獲得するなど、Javaの入門書として人気のある1冊です。
豊富にイラストを使い、初心者がつまずきやすいポイントや疑問に配慮しながら、丁寧に解説されているので、理解しやすいと思います。
本なのに、Webブラウザがあれば、すぐにコードを書いて試せる環境が無料で利用できる特典がついているのも魅力です。
新わかりやすいJava 入門編 第2版
初心者が「わからない」と感じやすい部分を、徹底的になくしている1冊です。とくに、オブジェクト志向については念入りに解説されています。
解説、まとめ、練習問題のステップで、着実に学んでいけます。
Javaプログラマーの認定資格「Oracle認定資格 Bronze」の試験に完全対応されているので、資格取得も目指したいという人にもおすすめです。
※Oracle認定資格については、のちほど詳しく説明します。
やさしいJava 第7版
シリーズ累計で100万部以上を売り上げている人気のJava勉強本です。
Javaプログラミングの基本が、イラストや図解も使って1つ1つ丁寧に解説されています。各章の終わりには、まとめや練習問題が用意されているので、確実に学んでいけます。
サンプルコードや練習問題が多い点も独学で勉強したい初心者向きなのですが、似たようなコードが多いのが残念な点です。
初心者が独学で挫折しないための3つのコツ
期限と勉強時間を具体的に決める
いつまでにどこまで勉強するのか、決めましょう。
期限を決めると、「やらないと!」という気持ちが自然におこり、挫折しにくくなります。
また、勉強する時間も具体的に決めましょう。例えば
- 仕事が終わった後に、学習サイトで最低1章はやる
- 毎朝1時間、本を読んで課題をこなす
- 週末の午後1時から5時まで、学習サイトで勉強する
といった形で、「いつ・何を・どのくらい」を決めておくと、続けやすくなります。
すぐにプログラミングできる学習環境を利用する
最初はすぐにコードをかける学習サイトや本で、勉強することをおすすめします。
Javaのプログラミングをするには、コードを書くための環境を作る必要があります。この環境構築が初心者には、つまずきやすく時間がかかります。
そうこうしているうちに、挫折してしまう人も多いんです。
まずは、すぐにコードを書ける環境で勉強して、自分が書いたコードが動く「うれしさ」や、「プログラミングって楽しい!」を感じてほしいと思います。
勉強仲間を作る
仲間がいると、自分も頑張ろうという気持ちになり挫折しにくくなります。近くに勉強仲間がいないという方は、Javaの勉強会などに参加して友達を作るという方法もあります。
Javaは学んでいる方が多いので、無料もしくは低料金で参加できる初心者向けの勉強会もたくさんあります。「Java 勉強会」などで探してみてくださいね。
勉強したJavaのスキルを就職・転職につなげるためのコツ
エンジニアに就職・転職するためにJavaを学ぼうとしている方も多いと思います。
転職活動をするときに独学だと難しいのが、勉強してどのくらいのスキルが付いているのか伝えること。
プログラミングスクールを利用して転職する場合は、授業の内容から「これくらいは知っている」ということを採用担当者も分かったうえで選考してもらえることが多いのですが、独学だと「どこまで分かっているの?本当にプログラミング出来るの?」と思われがちです。
体験談などを読んでいると、上手く伝えられずに内定をもらえなかったという人もいました。
ここでは、スキルを伝えるのに役立つ方法を2つご紹介するので、参考にしてくださいね。
ポートフォリオを作る
ポートフォリオとは、スキルや実績をアピールするための資料です。実務経験がないエンジニアの場合は、学んだスキルを活かして実際に動くアプリケーションを作っている方が多いです。
Javaは開発できるものが多いので、ご自身が就職したい企業にあったポートフォリオを作るといいでしょう。例えば、Web系の企業に就職したいならWebアプリケーション、スマートフォンのアプリを開発している企業に就職したいならAndroidアプリのように。
今回ご紹介した学習サイトや本だけでは、WebアプリケーションやAndroidアプリまでは作れるようにならないので、必要な技術を引き続き勉強するようにしてくださいね。
Javaの資格を取得する
資格をとったからといって必ずしも転職活動で有利にはなりませんが、スキルのアピールには役立ちます。
Oracle認定資格
Oracle認定資格(Oracle認定Javaプログラマ)は、Oracle社が実施する認定試験です。Javaのスキルを示すにあたって最も人気がある資格です。
「Bronze」「Silver」「Gold」の3つの難易度に分かれています。
公式サイト Java SE 11 認定資格
Javaプログラミング能力検定試験
Javaプログラミング能力検定試験は、サーティファイ社が実施する認定試験です。
こちらも「3級」「2級」「1級」と3つの難易度に分かれています。1級ではプログラミングの実技試験が行われます。
公式サイト Javaプログラミング能力検定試験
まとめ
今回は、プログラミング初心者の方向けに、Javaの基礎を習得するための
- 着実にスキルがつく効率的な勉強方法
- 独学に役立つ学習サイトや本
- 学習時間の目安
- 途中で挫折しないためのコツ
などをご紹介しました。
残念ながら、今回ご紹介した学習サイトや本だけでは、実用的なアプリ(例えばWeb掲示板など)までは作れるようになりません。実用的なアプリを作れるようになりたいのであれば、Webアプリケーションに必要な技術など引き続き勉強するようにしてください。
ですが、初心者の方が独学で、実用的なアプリを作れるレベルまで短期間で学ぶのは、正直難しいと思います。
本格的に学ぶのであれば、やはりプログラミングスクールを利用したほうが効率的です。プログラミングスクールの料金は確かに高いところが多いのですが、就職・転職向けのスクールの中には無料で受けられるところもあります。
例えば、プログラマカレッジは20代で首都圏で就職希望の方なら、Javaだけでなく実務で使うツールなども含めて無料で学べます。
公式サイト 【完全無料プログラミング研修&就活塾】
短期でエンジニアを目指したいのであれば、プログラミングスクールを利用することも考えてみてくださいね。
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