プログラミングスクールを探してみると、色々あってどこを利用するのがいいのか迷いますよね。
- 言語はどれがいい?
- カリキュラムの内容は?
- 通学、それともオンライン方式のほうが手軽?
など
何をどのように学んだら、プログラマやWebエンジニアなど自分が目指す仕事に就けるのか悩んでしまうと思います。
既卒の就活に役立つのは、就職支援付きプログラミングスクールです。普通のプログラミングスクールに通うのはお金がもったいない。
普通のプログラミングスクールと就職支援付きプログラミングスクールの違い、メリットやデメリット(選ぶときの注意点)、既卒の方におすすめのプログラミングスクールを紹介します。
就職支援付きと普通のプログラミングスクールの違い
就職支援付きプログラミングスクールは、就職や転職を目指してプログラムを学ぶ人を対象にしたスクール(コース)です。
普通のプログラミングスクールはプログラムの書き方を教えるだけですが、就職支援付きプログラミングスクールはプログラムの書き方だけでなく就職支援(求人の紹介や、職務経歴書・面接対策など)もしてもらえます。
就職を前提にしているので、言語やカリキュラムも実際の仕事ができるレベルを目指して組まれています。
例えば、学ぶ言語。
普通のプログラミングスクールは1つの言語だけ(RubyコースならRubyだけ)を学ぶカリキュラムになっていることが多いですが、就職支援付きプログラミングスクールでは、Webのアプリケーションを作る仕事に必要な言語(HTML、CSS、Ruby、DB、SQLなど)を一通り学べるようにカリキュラムが組まれています。
就職支援付きプログラミングスクールのメリット・デメリット
メリット
就職できる可能性が高い
プログラマやWebエンジニアの求人は、就活サイトや就職エージェントでも紹介してもらえます。
未経験でも採用される可能性はありますが、技術職なので少しでもスキルを身に付けている方のほうが有利です。
- スクールの教育に対する信頼があるので未経験でも選考が通りやすい
- 講座の体験や制作物などでアピールできることが増える
など、就職支援付きプログラミングスクールを利用することで、プログラマやWebエンジニアとして就職できる確率が上がります。
なかには、就職成功率が90%以上のプログラミングスクールもあります。
実際の仕事を疑似体験できる
就職や転職を前提にプログラミングを学ぶ講座なので、実際の仕事で必要となる知識や経験を意識したカリキュラムが組まれているスクールが多いです。
プログラムの書き方を教えてもらえるだけでなく、現場で利用されていることが多いツールや、プログラミングをするときの手順(例えば仕様書をもとに作るなど)、複数人でチームを組んで開発することなどを体験することができます。
プログラミングスクールでチーム開発を学ぶ必要があるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。
仕事では1人で1つのアプリを作ることは少なく、チームを組んで1つのアプリを作ることのほうが多いです。他の開発者とのコミュニケーションの取り方、開発の進め方を経験するという点で、意味があります。
無料で受けられるスクールもある
基本的にプログラミングスクールの講座は有料ですよね。
ですが、就職支援付きのプログラミングスクールの中には、無料で受けられるスクール(コース)もあります。これは、提携している企業から協賛金を出してもらうことで、受講者が無料で受けられる仕組みになっています。
デメリット
利用条件がある場合がある
普通のプログラミングスクールは誰でも受けることができますが、就職支援付きプログラミングスクールは利用できる条件が決まっている場合があります。
特に就職保証が付いていたり、無料で受けられるプログラミングスクールでは、年齢や地域、就職先の条件などが決められている場合があります。
求人が限られている場合がある
就職支援の求人紹介では、そのプログラミングスクールが提携している企業を紹介されます。
どの求人でも(就職サイトで自分で見つけてきた求人など)支援してくれるという訳ではないので、注意が必要です。
就職支援の内容には、職務経歴書の書き方や面接対策などが含まれていることが多いです。これは、どの求人に応募した場合でも役立ちます。
もし希望する条件の求人が少ない場合は、スクールで紹介された求人に応募しつつ、就職サイトや転職サイトを利用して自分で求人を探して、応募してみてもいいでしょう。
違約金などがかかる場合がある
無料で受けられる就職支援付きプログラミングスクールは、提携している企業に就職することを前提に無料にしているので、途中で退会した場合や内定辞退した場合など、違約金などのペナルティが課されるスクールがあります。
利用する場合は、利用規約などを十分に確認するようにしてください。
就職支援付きプログラミングスクールの選び方
有料・無料の選び方
プログラミングを無料で学べるなら、無料の就職支援付きプログラミングスクールを選んだほうが得に思えるかもしれません。
ですが、無料と有料ではカリキュラムの内容に違いがあり、就ける仕事のレベル感や求人企業の質が違う場合があります。
とりあえず先輩社員からの指示どおりにプログラミングが書けるレベルを目指すというスクールもあれば、プログラムの書き方だけでなく、設計なども経験でき、自分で考える力・調べる力をつけることを目指すというスクールもあります。
有料のスクールでも金額には差がありますよね。
通学形式とオンライン形式では、オンライン形式のプログラミングスクールのほうが安いことが多いです。(教室の場所代が無いので)
ですが、自宅で勉強するとテレビやゲームなどの誘惑に負けてしまいやすい人には、高くても通学形式のほうが勉強がはかどります。
同じ受講スタイルでもカリキュラムの内容、受講期間の差によって料金は変わります。
金額だけで判断するのではなく、自分が就職するときに、どんなレベルになっていたいのかを考えて、そのレベルの内容が学べるカリキュラムのスクールを選ぶようにしましょう。
既卒の方だと受講料を払うのが厳しい方もいますよね。
有料のプログラミングスクールでは、分割払いも充実しているのでスクールに確認・相談してみてください。
学ぶ言語の選び方
就職支援付きプログラミングスクールでは、Ruby・Rails(Ruby on Rails)、Java、PHPを教えているスクールが多いです。
PHPは簡単にアプリケーションがつくれることもあり採用している企業が多い(求人数も多い)言語です。
Ruby・Rails(Ruby on Rails)、Javaは、プログラミングする(コードを書く)ときにPHPと比べると手順や考慮することが多い分習得が難しい言語です。
どの言語を学んだらいいのか悩んでいる方も多いと思います。
個人的には、せっかくプログラミングスクールで学ぶのなら、Ruby・Rails(Ruby on Rails)かJavaをおすすめします。
Ruby・Rails(Ruby on Rails)かJavaを知っていれば、PHPは引き算の感覚で簡単に覚えられるからです。RubyやJavaでは必要な手順や考慮を、PHPではやらなくていいという感じで、理解していけます。
PHPだけしか知らないとRubyやJavaを独学で学ぶのは、少し難しく感じると思います。PHPではやらない手順や概念、考慮することを勉強していかないといけないからです。
既卒におすすめのプログラミングスクール
紹介する就職支援付きプログラミングスクールは、できるだけ次の条件を満たしているところを選んでいます。
- 20代の既卒が利用できる
- 未経験でも学びやすいカリキュラム
- 就職成功率が90%以上
- 就職支援で求人の紹介がある
- 無料で受講できる場合は、ペナルティがない
オンライン形式のプログラミングスクールでは、就職成功率を公開していないところが多く、条件に当てはまるのスクールは通学形式のみでした。
スクールがない地域の方でも利用できるように、条件にできるだけ近いオンラインスクールも併せて紹介しています。
業界で初めて就職・転職保証を付けたプログラミングスクールです。30歳未満で講座終了後3ヶ月以内に就職できなかった場合は、授業料が全額返金されます。
他のプログラミングスクールの就職・転職保証期間は「6か月以内」が多い中、DMM WEBCAMPは「3ヶ月以内」で高い就職成功率なので、短期に就職が決まっているのだろうという印象です。
就職成功率は98%です!
(※2019年4月時点)
カリキュラムは実践的で充実した内容です。プログラミングの基礎を個別で学んだ後、チーム開発を行い、最後に個人開発を行います。チーム開発ではプログラミングだけでなく、自分たちで必要な機能を考え、設計も行うので幅広いスキルが身に付けられます。
プログラミングスクール コース名 | DMM WEBCAMP 短期集中コース |
受講スタイル | オンライン [質問可能時間:13時~22時※] ※基礎、チーム開発などフェーズにより異なる |
言語など | Ruby/Rails(Ruby on Rails) |
スクールの場所 | 東京(新宿)、大阪 |
公式サイト | 【DMMWEBCAMP】 |
詳細 DMM WEBCAMPの特徴・料金・転職支援の情報など詳しく解説
平日のコース(短期集中コース)だけでなく、夜間・土日コースもあるので、アルバイトなどを続けながらスキルをつけて就職したい方にも利用しやすいプログラミングスクールです。
短期集中コースは10週間(約2か月半)、夜間・土日コースは半年間の学習期間になります。
カリキュラムは実践を意識し、個人開発も用意されています。
就職支援では、個別の企業紹介の他に、TECH::EXPERTの運営会社が限定で開催する就活イベントにも参加できます。
就職成功率は98%以上
(※2019年1月時点)
プログラミングスクール コース名 | テックキャンプ(TECH CAMP) エンジニア転職(旧 TECH::EXPERT) |
受講スタイル | 通学・オンライン併用/オンライン完結(選択可能) [教室利用時間:平日10時~22時、休日11時~22時] ※受講スタイル(平日か、夜間土日)によって利用可能時間が変わります |
言語など | Ruby/Rails(Ruby on Rails) |
スクールの場所 | 東京(渋谷)、大阪、名古屋、福岡 |
公式サイト | テックキャンプ(エンジニア転職) |
詳細 エンジニア転職の特徴・料金・転職支援の情報など詳しく解説
無料のプログラミングスクールです。受講できるのは、東京の教室に通える29歳までの方です。
転職成功率は、96.2%
個別研修コース、平日5日コース、週3夜間コースの3つがあります。
学習期間は個別研修コースが40時間(約1ヶ月)、平日5日コースが420時間(約2か月半)、週3夜間コースが200時間(約2か月半)です。
カリキュラムには、チーム開発も含まれていて設計なども少し経験できるようです。
講座が目指すレベルが、「渡された仕様書に基づいてコードを書けること」なので、自分で考えてアプリを作れるようになりたい人には物足りないかもしれません。
途中退会してもペナルティはないので、安心して利用できます。
プログラミングスクール コース名 | プログラマカレッジ (平日5日コース、週3夜間コース) |
受講スタイル | 通学(個別・チーム学習) ※新型コロナウィルス対策としてオンライン実施中 |
言語など | PHP,Java |
スクールの場所 | 東京 |
公式サイト | 【完全無料プログラミング研修&就活塾】![]() |
詳細 プログラマカレッジの特徴・利用するメリットなど詳しく解説
オンライン形式のプログラミングスクールです。
今回は、Javaの言語を学ぶエンジニア転職保証コースを紹介しますが、この他にもPHP/Laravelコース、Webアプリケーションコース、iPhoneアプリコースなどプログラミングだけで19コースもあり、すべてのコースに転職サポートが付いています。(エンジニア転職保証コース以外は、転職保証はついていません。)
カリキュラムは、最初の6週間でJavaの基礎を学びながらWebアプリケーション開発、その後の4週間(7週~10週目)で最初に開発したWebアプリケーションの拡張機能を自分で考えて開発という流れになっています。
拡張機能学習の期間は、現役エンジニアのパーソナルメンターが1名つき、学習をサポートしてくれます。
質問はチャットでの対応になり、基礎学習期間は毎日15時~23時の間ですぐに、拡張機能学習の期間は24時間以内に回答になります。
チャットの対応時間を考えると、学習時間が夜が多いという方に向いているように思います。
就職支援には、求人紹介が含まれていませんが、TechAcademyが運営する「TechAcademyキャリア」という転職サポートに登録し、登録したスキルをみた企業担当者やコンサルタントと呼ばれる人からスカウトをもらうという形で求人の紹介があるようです。
プログラミングスクール コース名 | テックアカデミー(TechAcademy) エンジニア転職保証コース |
受講スタイル | オンライン [サポート時間:15時~23時] |
言語など | Java、AI(データ分析) |
スクールの場所 | (オンライン) |
公式サイト | TechAcademy |
詳細 エンジニア転職保証コースの特徴・料金・転職支援の情報など詳しく解説
この他の就職支援付きプログラミングスクールは、こちらで紹介しているので参考にしてください。
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