既卒にはブラック企業しかない?ホワイト企業に就職するための方法は?

既卒・第二新卒(就活エージェント)

既卒になってしまうと、「ブラック企業くらいしか採用してくれる企業がないよ」と心無いことを言われて、不安になっていませんか?

 

たしかに新卒で就活を行っていたときと比べて、大手企業や人気企業の求人は少なくなります。中小企業の求人が多くなるので、「ブラック企業なのでは?」と不安な気持ちになるかもしれません。

ですが、ブラック企業の求人しかないわけではなく、ホワイト企業の求人もあります。

 

ブラック企業・ホワイト企業の見分け方、既卒で就活してもホワイト企業に就職できる方法などを紹介します。

 

ブラック企業って、どんな会社?

ドラマやニュースで伝えられるイメージから、残業が多い企業=ブラック企業と思っている人も多いかもしれません。 実は、ブラック企業の定義は明確には決まっていません。

 

次のようなことが当てはまるならブラック企業と思っていいでしょう。

  • 長時間労働(残業時間が多い)
  • 残業代などを支払わない(支払い条件が厳しい)
  • 極端なノルマ
  • 社会保険が整っていない
  • パワハラやコンプライアンス意識が低い社風
 
ブラック企業と判断する残業時間などの目安は、のちほど紹介していきますね。
 

既卒にはブラック企業の求人しかないの?

 

既卒向けの「20代、未経験歓迎」の正社員求人は、名前を聞いたことがない中小企業が多く、ブラック企業かもしれないと不安を感じるかもしれません。

ブラック企業の求人の可能性もありますが、かならずしもブラック企業とは限りません

 

例えば、

  • 知名度の低い企業はホワイト企業であっても、新卒で募集をかけてもなかなか人が集まらず、既卒者にも募集をかける
  • 人手不足の大手企業では、新卒者だけでは必要な人数が採用できず、不足人数分を既卒で採用する

といった場合もあります。

 

試しに、既卒向けの就職サイトである「いい就職ドットコム」で求人を探してみると、残業が少なく、社会保険もあり、経営も安定しているホワイト企業の求人がいくつもありました

 

◆メーカー系の中小企業の求人
土日祝休・年休125日・残業少・アットホーム・転勤無
定着率抜群 ◎ 先輩が優しく丁寧に教えます

 

◆外資系 医療機器メーカーの求人
新宿高層オフィス勤務・土日祝休・残業少
全世界で13拠点5,000人の従業員数・売上高約850億円のグローバル企業
◎ フレンドリーな社風 ◎ 女性活躍中

 

◆IT系企業の求人
大手通信機器メーカーのパートナー企業。<無借金経営> 1984年の創業以来黒字経営を継続する優良企業!
残業ほぼなし ◎ 年間休日122日 ◎ 退職金制度あり

 

◆東証一部上場企業のグループ企業
年間売上2000億円超え・大手企業グループならではの福利厚生・年間休日126日・20~30代の若手社員が多数活躍中
◎若いうちから裁量権を大きく持って活躍できる環境

※掲載される求人は随時変わるので、必ず同じような条件の求人があるとは限りません。

 

いい就職ドットコム
登録者数20万人という既卒向けの就職支援サイトであり、エージェントサービスも提供されています。
2002年から運営していて、既卒向けの就職支援サービスでは老舗に入ります。

サイト上で気になる求人を自分で選んでエージェントに相談することもできます。

公式サイトいい就職.com

 

既卒がブラック/ホワイト企業を見分ける方法は?

 

ブラック企業の定義として「残業時間が多い」と言われても、具体的な数値がピンとこない人も多いと思います。

ここでは、ブラック企業として判断する目安の残業時間数や、求人票に書かれている数値の捉え方などを紹介していきます。

 

長時間労働(残業時間など)について

残業時間は、30時間を超えると多いと言われています。ですが、36協定で月45時間という目安があるので、それを基準に判断してもいいと思います。

 

法律では、労働者と会社側が協定を結び残業時間の上限が決める(「36協定」)が、それでも月45時間、年360時間以内と決められています。
引用元:就職四季報2019

 

企業によっては、土日は休みでも祝日は出勤日だったり、忙しい月末の土曜日は出勤日というところもあるので、年間休日もチェックしておきましょう。

 

年間休日の数が少ないと、日々の残業が少なくても、年間の労働時間で考えると多いことになってしまいます。
年間休日は120日を目安にするといいでしょう、土日祝と年末年始を休むとだいたい120日くらいになります。

年間休日には、有給休暇や慶弔休暇(忌引きなど)の日数は含まれません。

 

求人情報などでよく見掛ける「年間休日120日」という基準は、カレンダーどおりくらいの頻度で休むことができ、1年のうちの約3分の1が休日です。
引用元:マイナビ転職 年間休日とは? 平均日数や多い業種ランキングと転職前に確認すべき休日記載

残業代などの支払い条件について

あらかじめ月の残業代給与に含めている会社もあります。

 

これは固定残業代制度と呼ばれる制度です。固定残業代は、残業があったことをみなすことから、みなし残業代とも呼ばれています。

固定残業代制度とは、「時間外労働、休日労働、深夜労働の有無にかかわらず、一定時間分の時間外労働などについて割増賃金を定額で支払う制度」のことです。 (中略) 10時間分の残業があったと“みなす”ことから、固定残業代は「みなし残業代」とも言われています。
引用元:リクナビNEXT 固定残業代(みなし残業代)制度とは

 

例えば、みなし残業時間が20時間なら、次のように残業代が計算・支払われます。

月残業時間残業代
20時間なし(みなし残業時間内のため)
21時間1時間分の残業代が支払われる(21時間-20時間)

 

何時間分の残業をみなし残業とするのかは、企業によって違うので必ずチェックしましょう。

 

みなし残業時間が月20時間と40時間では、大きな差がありますよね。月20時間なら毎日1時間(月20日営業日計算)、40時間なら毎日2時間残業をしても残業代が支払われないことになります。

みなし残業時間が多い企業は、定常的にその時間分残業している可能性が高いとも考えられます。

 

働き方改革が評価され、「第1回 働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」で最優秀賞(厚生労働大臣賞)の大企業部門を受賞したSCSK株式会社が、月20時間をみなし残業時間としているで、20時間を超える場合は残業代の支払い条件が厳しいと考えてもいいでしょう。

 

極端なノルマについて

 

営業職・販売職などの場合に多いのがノルマです。販売する商品によるところが多いので、一概にXX件ならノルマが厳しいといえませんが、同業他社の給与の支払い条件などを調べて、極端に厳しくないか確認しましょう

 

月1万件など大きな数字で言われてもピンときませんよね。そういうときは、1日当たり何件販売しないと達成できないのかを計算してみると、そのノルマを達成する厳しさが実感できます。(月20日営業日計算)

 

社会保険について

社会保険として、健康保険、雇用保険、厚生年金、労災保険が一通りそろっていることを確認しておきましょう。

 

パワハラ社風の判断方法について

社風は、応募前に判断することはなかなか難しいと思います。

 

なので、面接で会社にうかがった時にしっかりチェックしましょう。

例えば、

  • 受付をしてくれた方は、感じがよかったか?
  • すれ違った社員の方は、挨拶をしてくれたか?
  • 面接で、根性や忍耐力についてしつこく質問されることがなかったか?

 

面接は、こちらが判断されるイメージが強いかもしれませんが、応募者側も会社をチェックする場でもあります。 しっかりチェックしましょう。

 

離職しやすい業界や会社規模について

ブラック企業が多い業界や、社員が定着しにくい会社というものもあります。

 

例えば、既卒向けの就職支援をしているジェイックでは独自に分析した結果、飲食生命保険アミューズメント先物投資投資用不動産販売業界社員数10名以下の企業は入社しても社員が定着しにくい傾向にあったということで、紹介していないそうです。

 

この条件に当てはまる企業が、すべてブラック企業とはいえませんが、不安があるようなら応募しないほうがいいでしょう。

 

入社後の教育体制について

職場の雰囲気や入社後のサポート体制(教育体制)の情報のチェックも大切です。

 

新卒で入るのと違い、既卒で途中入社となると同期の人がいない、新人研修がない場合が多いです。職場になじめるのか、入社してみたもののサポートがなく放置されてしまわないのか確認しましょう。

既卒がホワイト企業に就職する方法は?

 

既卒の就活には、転職サイトや転職エージェントを利用する方法もありますが、既卒向けの就職エージェントを利用するのが一番おすすめです

既卒向けの就職エージェントは、ブラック企業の求人対策力を入れているからです。

 

対策としては、

  • 求人企業すべてに訪問し、ブラック企業ではないことをチェックする
  • 独自の基準を設け、基準をクリアしている企業の求人のみ紹介する
というところが多いです。

 

その他にも、既卒の就活で就職エージェントを利用すると、次のようなメリットがあります。

  • 既卒を採用する意欲のある求人が揃っている
  • 長く働ける企業を紹介してもらえる
  • 既卒向けの選考サポートがある
  • 求人企業のリアルな情報がもらえる

 

※特に記載がないかぎり、すべてのサービスは無料で受けられます。

独自の基準でブラック企業を排除している就職エージェント

ブラック企業に入ってしまう不安が大きいなら、独自の基準を設けブラック企業の求人を排除している就職エージェントを優先的に利用するのがおすすめです。

 

いくつか紹介するので、参考にしてください。

いい就職ドットコム

登録者数20万人という既卒向けの就職支援サイトであり、エージェントサービスも提供されています
2002年から運営していて、既卒向けの就職支援サービスでは老舗に入ります。

 

サイト上で気になる求人を選んだうえでエージェントに相談できる点が、他ではあまりないサービスです。
店舗がある地域が中心ですが、求人地域としては全国のものが揃っているようです。

 

ブラック企業の求人対策として、次のような企業の求人は断っているそうです。

  • 離職率の高い特定の業界
  • 離職率の高い特定の企業
  • 募集背景が明確でない求人
  • 社会保険が完備されてない会社
  • 非正規雇用の求人
  • その他、若手求職者に相応しくない求人
 

まずは気になる求人があるか、サイトをチェックしてみてはどうでしょう?

対象職種・業界全職種
保有求人数(企業数)5000件以上
特徴サイト上で気になる企業(求人)を選んで相談できる
面談確約オファーを受けられる「アッテミオファー」
全企業訪問のうえ、ブラック企業の求人を独自基準で除外
店舗の場所東京、大阪、名古屋
※WEB面談・電話面談も可能
面談(受付)時間平日の9時から18時
公式サイトいい就職.com

詳細 いい就職ドットコムの特徴・利用するメリットや注意点を解説

 

ウズキャリ

就職成功率が86%、入社1年後の定着率が約94%と高く、何よりも定着率を大切に求人を紹介している就職エージェントです。

 

サポートしてくれる社員が元既卒・元第二新卒者なので、既卒で就活する気持ちをよくわかってくれています。

 

ブラック企業の求人対策として、次のような企業の求人は断っているそうです。

  • 離職率の高い特定の業界
  • 離職率の高い特定の会社
  • 離職率の高い特定の職種
  • 労働時間が基準を超えている会社
  • 社会保険完備ではない会社
  • 雇用形態が基準外の会社
  • 若手人材の成長にふさわしくないと判断した求人
  • ウズキャリ経由で入社した方から悪い評価を受けた求人
 
対象職種・業界全職種
保有求人数(企業数)1500社以上
特徴全企業訪問のうえ、独自基準でブラック企業を除外
店舗の場所新宿、大阪、名古屋、福岡
※電話・Skype面談でも利用が可能
面談(受付)時間平日の9時から19時
公式サイト【ウズキャリ既卒】

詳細 ウズキャリの特徴・利用するメリットや注意点を解説

 
 

ジェイック

新人研修と同等の研修を受けたのち、求人を紹介するスタイルの就職エージェントです。
就職成功率は80%以上

 

既卒向けには「就職カレッジ」と、女性向けの「女子カレッジ」を運営しています。 求人は営業職が多く、女子カレッジでは事務職の求人も多いそうです。

 

約2週間の研修後に、書類選考なしで20社程度受けることができます。集団面接という形式なので、自分が受けたい企業だけを受けられないのがデメリットですが、色々な企業に一度に会えるというメリットもあります。

 

ブラック企業の求人対策として、次のような企業の求人は断っているそうです。

  • 社員数10名以下の企業
  • 飲食、生命保険、アミューズメント、先物投資、投資用不動産販売業界の企業
  • 大量採用を希望する企業

求人企業を直接訪問し、細かくチェックし、紹介しても問題ないと判断した企業のみ紹介しているそうです。

対象職種・業界営業職中心
保有求人数(企業数)1,200社以上
特徴新人研修と営業スキルがセットになった研修形式
研修終了後に求人紹介(集団面接形式)
全企業訪問のうえ、ブラック企業の求人を独自基準で除外
店舗の場所新宿、池袋、横浜、大阪淀屋橋、梅田、名古屋、福岡
※近くに店舗のない地域にも、期間限定でサービスを実施している場合あり
面談(受付)時間平日の9時から18時
公式サイトジェイック

 

この他の既卒向けのエージェントについては、こちらで紹介しているので参考にしてください。

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