転職するのに、転職エージェントって本当に必要?と疑問に思っている方もいますよね。
もちろん転職エージェントを使わなくても転職することはできます。
転職エージェントを使わない場合のメリット・デメリットと、転職活動のやり方の紹介。
使わずに転職した人の4つの事例(経験を活かして転職2例、未経験の職種への転職2例)を紹介するので、どの方法で転職活動をするのかを考える参考にしてください。
転職エージェントを使わないメリット・デメリット
最初に転職エージェントを利用するメリットとデメリットを確認しておきましょう。
メリット
転職エージェントを使わない一番のメリットは、自分のペースで転職活動ができることです。
転職エージェントを使うと、紹介された求人への応募期限を決められたり、応募数の目安を言われたりと、転職を急かされるように感じることがあります。
自分ひとりで転職活動をするなら、いいと思う求人があったタイミングで応募でき、応募数も気にする必要もありません。
求人紹介のために転職エージェントの面談を受ける必要もなく、希望しない条件の求人を勧められることもないので、余計なわずらわしさもありません。
デメリット
デメリットは、転職エージェントを利用すると得られるメリットが受けられないことになります。
転職エージェントを利用すると次のようなメリットがあります。
- 転職への不安が解消できる
- 転職活動が楽になる
- 条件のいい求人を探せる
- 内定が取りやすくなる
転職エージェントは、転職活動に抱いている不安を相談できたり、応募手続きや面接日程の調整などを代わりにやってくれます。
また、転職サイトやハローワークなどには掲載されにくい条件のいい求人(非公開求人)を紹介してくれたり、内定を取りやすくするために職務経歴書にアドバイスしてくれたり面接対策を行ってくれます。
転職エージェントを使わない転職方法
転職エージェントを使わない主な転職方法には、次のようなものがあります。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 直接応募
- リファラル採用
- スクールからの紹介
ハローワーク
もっとも利用されている転職活動の方法が、ハローワークです。
ハローワークでは、求人の検索・応募だけでなく、職務経歴書へのアドバイスを受けたり、面接対策講座などのセミナーを受けられる場合もあります。
(1)転職活動の方法
転職者が現在の勤め先に就職するためにどのような方法で転職活動を行ったか(複数回答)をみると、「公共職業安定所(ハローワーク)等の公的機関」が 41.4%と最も高く、次いで「縁故(知人、友人等)」が 27.7%、「求人情報専門誌・新聞・チラシ等」が 24.2%となっている。
最終学歴別にみると、「民間の職業紹介機関」及び「企業のホームページ」は、おおむね、学歴が高くなるほど利用した転職者割合が高くなっている。(表 17)
引用元:厚生労働省-平成27年転職者実態調査の概況
転職サイト
リクナビネクストなどの転職サイトを使う方法です。
自分で求人を探して、応募するができます。
職務経歴を登録しておくと、企業担当者からスカウトをもらうことができるサービスが用意されているところもあります。
ネットだけで求人の検索・応募ができるので、一番手軽な方法だと思います。
直接応募
企業の採用ページから直接応募するやり方です。
行きたい企業が決まっている場合におすすめです。
IT系のベンチャー企業など、直接応募を受け付けているところは意外に沢山あります。
リファラル採用
社員紹介とも呼ばれる制度で、社員の知人の中で必要としているスキルをもった人を紹介してもらい、選考する採用手法のことです。
縁故採用と似ていますが、コネ入社とは違います。自社にあった人材を採用することが目的で、紹介後は通常の採用プロセスで選考されることも多く、落ちることもあります。
スクールからの紹介
未経験の技術職などに就きたい場合に、有効な転職方法の一つです。
例えば、IT系のプログラミングスクールに通い、スキルを学んだ後(コース終了後)に就職先を紹介してもらい採用試験に臨みます。
IT系だけでなく、CAD技術など建築・デザイン系などのスクールでも行われていたりします。
最近では、転職保証がついているスクールもあります。
転職エージェントを使わないで転職した4つの事例
転職エージェントを使わないで転職した知り合いが、どのような方法で活動したのか紹介します。
経験を活かして転職:転職サイトを活用
30代後半だったAさんは、30代・40代に強い転職サイトにいくつか登録し、企業からのスカウト求人を中心に応募したそうです。
スカウトされた求人を中心に応募したのは、自分で探した求人より、スカウトをもらった求人のほうが採用される確率が高い(求人が求めているスキルや経験を持っていると判断されている)からです。
転職活動の期間は半年ほどかかりましたが、希望する条件で転職できたそうです。
経験を活かして転職:リファラル採用を活用
30代前半で何度か転職を繰り返していたため、転職サイトの求人に応募しても書類選考がなかなか通らなかったYさん。
以前の上司や同僚と連絡をとり、情報交換の機会を作ったそうです。
その中で、リファラル採用を実施していた企業に勤めていた元上司と出会い、紹介(応募)してもらえました。
元上司が一緒に働いていた当時の仕事ぶりを高く評価してくれていたこと、面接でアピールした経験(実績)や仕事への熱意が評価され、無事採用されました。
未経験の職種への転職:スクールと転職サイトを活用
紹介予定派遣で、派遣社員から正社員を目指しましたが上手くいかなかったIさん。
派遣先でのある出来事をきっかけにIT系技術職を目指すことにし、スクールで勉強しつつ、転職サイトで未経験OKの求人に応募していきました。
IT系の企業はブラックな会社も多いと聞いていたので、求人紹介などで社員の働きぶりがわかるものを選び、企業のホームページ、社長ブログを読み、社風をチェック。面接では、社内の様子も見学させてもらいました。
未経験の仕事を希望する理由をストーリー立てて説明し、スキルを付けるためにスクールに通い勉強していることをアピールしたところ、自分なりに行動している点が評価され採用されたそうです。
未経験の職種への転職:スクールの就職先紹介を活用
20代後半にはいり、未経験の業界への転職を目指すことにしたHさん。
何かスキルがないと正社員は厳しいと感じ、スクールで学んだあとに転職活動をすることにしました。
スクールは、就職先を紹介してもらえる制度(転職保証)があるところを選びました。
スクール終了後に紹介された企業に一通り応募したところ、1社採用してもらえました。
まとめ
転職エージェントを使わなくても、転職することはできます。
主な転職方法には、次のようなものがあります。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 直接応募
- リファラル採用
- スクールからの紹介
まずは、自分が一番簡単に取り組める方法選んでみてください。
ハローワークを利用している方が多いですが、ネットだけで求人の検索・応募ができる転職サイトも手軽だと思います。
例えば、リクナビネクストは幅広い業界・職種が揃っている総合系の転職サイトで、求人数No1といわれています。とりあえず登録しておいて損はありません。
年収が高い方向けの求人は総合系の転職サイトには少ないので、ハイキャリア層向け求人を専門に掲載しているビズリーチを利用されることをおすすめします。
自分ひとりで転職活動をしてみて、書類選考が通らない、面接でいつも落ちてしまうなど、思うように進まなかったら、転職エージェントを使ってみることを考えてみてください。
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