ジェイック(JAIC)は、20代のフリーターや短期離職者(就職後に半年以内で会社を辞めた人)が、正社員として就職できるように支援するサービスを提供している会社です。
一番の特徴は、新卒入社者が受ける新人研修を受ける必要があること。
なぜ就職・転職活動で新人研修をうけなければいけないのでしょう?
研修を設けている理由や研修内容、受けるメリットなどを、ジェイックの担当の方から直接聞いてきました。
ジェイックとは
ジェイックは、20代のフリーターや第二新卒者向けに、正社員での就職・転職をサポートしています。
ジェイックのサービスは「カレッジ」と呼ばれていて、既卒者向けには3コースあり、対象者が違います。
就職カレッジ(旧:営業カレッジ) | 営業職など正社員での就職を目指す人向け |
女子カレッジ | 事務職などを目指す女性向け (※女性でも就職カレッジを受講できます) |
セカンドカレッジ | 大学や大学院を中退した人向け (※中退者でも就職カレッジ、女子カレッジを受講できます) |
詳細はこちらで紹介しています。
ジェイックが研修をする理由
研修期間は、就職カレッジとセカンドカレッジが7日間、女子カレッジが6日間で、平日の9時~17時までです。ジェイックでは、7日間も拘束される研修を、なぜ受けなければいけないのでしょう。
企業がフリーターの方を採用しない理由の一つが、『ビジネスマナーなど社会人としての基礎教育を採用後に行わなければいけないから』。
ジェイックが就職支援サービスを開始する時、企業の採用担当者にフリーターを採用しない理由を聞いて分かったそうです。
これを聞いて納得もしました。
新卒採用ができる企業は限られていると言われています。その理由の1つが「新人教育をするコストをかけられないから」。新人研修で行われるビジネスマナー研修って、実は高いんです。
調べてみると、あるビジネスマナー研修では1人だと24000円もかかります。
敬語の使い方や名刺交換とか、そんなの教えてもらわなくってもできるでしょと思いがちですが、出来ないものです。
小さな会社で研修制度がなかったり、アルバイトから社員になったなどで新人研修を受けていない方の中には、勤めている中で恥ずかしい思いをして、自腹でビジネスマナー研修を受けにくる方もいるくらいです。
ジェイックは新人研修のサービスを企業に提供している会社なので、同じレベルの研修を受けてもらい、フリーターが採用されない理由を取り除くことにしたそうです。
ジェイックの研修内容
ジェイックの研修を受けた80%以上の人が正社員として就職しているそうです。大学卒業後の就活内定率が45%(※2017年マイナビ大学生内定率調査8月より引用)と言われているので、80%以上はそうとう高いですよね。
主な研修内容はこちらです。
社会人基礎 | ビジネスマナー コミュニケーション力 プレゼン力 |
実務研修 | 飛び込み営業(就職カレッジ、セカンドカレッジ) 街頭市場調査(女子カレッジ) |
就職対策 | 履歴書・自己PR 企業研究 |
社会人基礎
名刺交換や電話の取り方などはもちろん、PDCA、コミュニケーション力、プレゼン力をつけるための内容も盛り込まれています。
講座内容に盛り込んだ理由を、ジェイックの担当者に聞いたところ次のような回答でした。
今の時代はただ商品を売るのではなく、PDCAがまわせ、コミュニケーション力のある人材が求められています。なので研修では、資料のまとめ方やプレゼンの仕方も含めて学べるようにしています。
※PDCAとは、Plan・Do・Check・Actionの頭文字をつなげた言葉で、計画を立て、実行し、評価、改善して成果を出していく仕事の進め方です。
テキストを見させていただいたのですが、図やグラフも多様されていて分かりやすい。
そして、分厚かった。
PDCAの説明はもちろん、ビジネスの営業現場でよく使われるwin-win(お客様も自分たちの両方にメリットがある商談)なども丁寧に解説されていました。
このテキストが無料でもらえるなんて、うらやましいです。
実務研修
就職カレッジ、セカンドカレッジでは飛び込み営業を、女子カレッジでは街頭で市場調査(アンケート調査)を行います。日程としては、2日間くらい充てられているようです。
営業職といえば、飛び込み営業のイメージは強いですよね。
新人研修でも取り入れている企業はあります。リクルートが有名かな。4月、5月になると「新人研修中なんです。商品の紹介と名刺交換をお願いできませんか」という飛び込み営業が、会社によく来ます。
私は、この研修内容を聞いたとき「嫌だな」と思ったのですが、入社してやり方もわからないまま飛び込み営業をするよりは、研修で少しでもやり方を教えてもらっておいたほうがいいなとも思いました。
就職対策
ジェイックの研修では、書類選考に通過しやすい履歴書の書き方や面接指導、企業研究の方法も、もちろん教えてもらえます。
履歴書の書き方など
職務経験が少ない場合、苦労するのが履歴書や職務経歴書ですよね。
自分のどんな経験をアピールすれば内定につながるのか、どんな言い回しならポジティブな印象を与えられるのか、ジェイックではノウハウを持っているのでぜひ相談しましょう。
企業研究の仕方
企業研究では、実際に面接する企業を調べるそうです。
※研修が終了すると、集団面接会という企業との面接の場に参加することができます。企業研究では、そこに参加する会社を調べます。
面接の通過率って、企業研究をどれだけ適切にできるているかでかなり変わります。
実際に面接する企業で学べるのはすごくいい。
自己分析
自己分析の時間もしっかり取られていて、自分の強みや得意を分析するワークシートも用意されていました。
ジェイックが独自に開発した「FutureFinder」という本格的な心理学に基づいた自己分析ツールを、無料で使うこともできます。企業の研修でも使われているツールで、通常は25000円と有料なんですって(高い!)。
ただ自分でやってみるだけでなく、その結果を就職アドバイザーから詳しく解説してもらい、自分の就職活動に役立てることができます。
自己分析ツールは、やってみるのはいいのですが、結果をどう活かしたらいいか分からないことが多いので、アドバイスまで含まれている点はいいなと思います。
研修を受けるメリット・デメリット
メリット
ジェイックの研修を最後まで受けると「集団面接会」というに参加できます。「書類選考免除」でいきなり面接をしてもらえるんです。
フリーターや短期で会社を辞めた場合、職歴として企業にアピールできることが少ないので書類選考で落とされる確率が高い。なので書類選考免除の特典は大きいですよね。
その他にも、新人研修と同じ内容を無料で受けられることで、
- 入社して恥ずかしい思いをすることが減る
- 正社員として働く心構えができ、仕事を長く続けられる
- 同じ境遇の人と一緒に学ぶことで仲間ができる
といったメリットがあると思います。
デメリット
一番のデメリットは、「研修による拘束時間が長い」ことだと思います。
平日の日中にバイトを入れている方は、時間をずらしたり休んだりする調整が必要になりますよね。
それに、7日間の研修を受けたあとに就職活動をするのは、他の就職・転職支援サービスと比べて、時間がかかる気がしませんか?
集団面接会に参加するのは、ほとんどが経営者や採用決定権を持つ方なので、短期間で内定可否の判断をしてもらえるそうです。書類選考が免除され、集団面接会で一度に多くの企業と面接でき、その後の個別面接の回数も少なくてすむため、結果として短い期間で就職できる方が多いようです。
まとめ
ジェイックでは、フリーターなど社会人経験がない、もしくは少ない人の内定率を上げるために研修を用意しています。研修内容は、「社会人基礎講座」「実務研修」「就職対策」と盛りだくさんです。
6~7日間も研修のために時間が取られるデメリットがありますが、書類選考免除で面接を受けられるメリットがあり、短期間で内定がもらえる可能性もあります。
でも、無料とはいえ、厳しい実務もある研修を受けるかどうかは迷いますよね。ジェイックでは、無料説明会を定期的に開催しています。サービスを受けるかどうかは、この説明会で「自分にもできそう」「研修をうけてでも正社員になりたい」という気持ちが固まってからで大丈夫です。
まずは、無料説明会に参加して、不安点を直接聞いてみましょう。
無料説明会はこちらから
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