営業職と販売職の仕事は、なんとなく似ている気がしませんか?
それなのに、30代での平均年収は営業職のほうが100万くらい高い。
「そんなに差がつくの?」と、びっくりしてしまいました。
営業職は、お客様に訪問して販売する。
販売職は、店舗に来店したお客様に販売する。
訪問する分、営業職のほうが仕事がきつそうだけど、販売職も接客は大変なはず。
営業職と販売職は、何がそんなに違うのでしょう?
営業職と販売職の仕事内容の違いは?
仕事の大変さ
営業職も販売職も、どちらもお客様に商品やサービスを販売するという点では同じですが、次の点で分けて扱われることが多いようです。
- 販売スタイル
- お客様の購入意欲
- 販売(お客様の意思決定)難易度
- お客様と付き合う期間と深さ
販売スタイル
営業職は商品やサービスを自分から売込みにいく必要があります。
販売職は店舗などに来店したお客様に商品を売る、営業職と比べる受け身の要素が強いです。
お客様の購入意欲
営業職はこちらから売込みに行くので、お客様の購入意欲は低い場合が多いです。
販売職のお客様は来店するくらいなので、ある程度購買意欲が高いです。
販売(お客様の意思決定)難易度
営業職の扱う商品やサービスは、金額が高い商品やサービスの内容が複雑で詳細な説明が必要なものが多く、お客様の意思決定まで時間がかかります(販売難易度が高い)。
販売職の扱う商品は、金額が比較的低く、説明が不要なものも多く、お客様の購入までの意思決定難易度が低めです。
お客様と付き合う期間と深さ
営業職は商品を勧める段階から契約、保守など付き合う期間が長いことが多いです。
特にお客様が法人の場合は、お客様の会社のこと、業界のことなど詳しく調べて営業をすることになるので、お客様の業務への知識も必要になります。
販売職はお客様が来店されたその時だけの対応が多いです。
営業職は、対象にするお客様によって個人営業職と法人営業職に分かれています。それぞれの仕事内容や違いはこちらで紹介しています。
営業職は販売職と比べ、自分で考え行動しないと販売に結び付きにくく、お客様の購入意思決定の難易度も高い商品が多いです。そのため、求人企業の中には販売職より営業職のほうが仕事の難易度が高いと考えているところもあるようです。
年収やキャリアパスの違いは?
年収
営業職(法人営業職、個人営業職)と販売職の20代、30代の平均年収を比較すると、営業職の方が高く、30代では100万近く差が出ます。
これは、仕事の難易度が営業職のほうが高いためと、1件あたりの販売金額が営業職の方が大きいためのようです。
年代 | 法人営業職平均 | 個人営業職平均 | 販売職平均 |
20代 | 413万円 | 379万円 | 341万円 |
30代 | 530万円 | 505万円 | 410万円 |
参考:マイナビエージェントの調査(2015~2016年)
販売職:流通・消費財・アパレル・フード業界の店長・販売スタッフ・店舗管理職の平均年収
個人的に驚いたのは、女性の年収で比較すると、販売職の女性の年収は30代になってもほとんど上がっていないことでした。
販売職では、販売スタッフから店長や店舗管理職になる女性が少ないのかもしれません。
年代 | 法人営業職女性 | 個人営業職女性 | 販売職女性 |
20代 | 393万円 | 397万円 | 326万円 |
30代 | 531万円 | 539万円 | 362万円 |
キャリアパス
営業職のキャリアパスは豊富と言われています。
営業職として昇進していくことはもちろん、企画や商品開発職、人事や広報職などにキャリアチェンジする人もいます。
また、営業で身に付けた商品のアイデアや売込みのスキルを活かして、起業する人もいます。
販売職のキャリアパスは、販売員から店長やマネージャー職への昇進が多く、なかには店舗で取り扱う商品を買い付けるバイヤー職、企画・マーケティング職にキャリアチェンジする人もいます。
営業職と販売職、正社員になりやすいのは?
営業職と販売職の正社員化率
非正規から正社員への移行率を見ると、営業職は70.6%と全職種の中でもっとも高く、販売職(商品販売従事者)は10.6%とかなり低いです。
販売職ではアルバイトなどで働きはじめ、そこから正社員、管理職とステップアップする人もいると思いますが、正社員になれる人は少ないようです。
販売職の中でも正社員を積極的に雇用しようという会社もでてきています。
例えば北欧家具で有名なイケアジャパンは、正社員率99%とほとんどの従業員を正社員化しました。
以前は1年単位のパートタイマーが多くいましたが、授業員にアンケートをとったところ先の見えない雇用への不安と、無期雇用への希望を持っていることがわかり、安心して働いてもらうために希望する人の正社員化を進めたそうです。
販売経験のみで営業職を目指すには?
販売を経験しているということは、
- お客様とのコミュニケーション力がある
- 商品を売る営業トークの基礎がある
といえるので、未経験とはいえアピールできる点はあると思います。
営業職に求められるのは、自分で考え、行動でき、お客様との関係を構築できることです。
店長の指示を待つだけでなく、店舗の売上を上げるために自分なりに考え、行動してきたことをアピールしましょう。
また、営業ではお客様と良好な関係を築けることが大事です。常連のお客様がいた人は、その経験を営業にも役立てられるかもしれません。
まとめ
営業職と販売職では、お客様に商品やサービスを販売するという点は同じですが、営業職のほうが自分で考え行動しないと販売に結び付きにくいため仕事の難易度が高いと言われています。
年収やキャリアパスをみると、営業職のほうが年収が高く、キャリアパスも豊富です。
販売職はアルバイトから正社員を目指す人もいると思いますが、正社員移行率は10.6%と低いです。営業職の正社員移行率は70.6%なので、正社員を目指すなら営業職のほうがチャンスが高いといえます。
とはいえ、営業職は辛くて大変そうとチャレンジするのに不安な人も多いですよね。
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