仕事が続かない原因は、我慢が足りないからだと思われがちですが、本当にそうでしょうか?
我慢して我慢して、続けられる仕事なんてありません。
心と身体を壊して終わりです。
すぐに辞めたくなってしまう原因を見つけ、対処することで、我慢なんてしなくても仕事は続けられるようになります。
人間関係が上手くいかず続かなかった
人間関係が上手くいかなくて仕事が続かないという人が、一番多いかもしれません。
・いつも上司に怒られて辛い
・上司や同僚の気分に振り回されて、嫌になる
・特定の人というより、会社や部署の人が全体的に合わなかった
などなど、嫌だと感じた理由をあげていったら、たくさん出てくると思います。
人間関係が辛くなる一番の原因は、怒られること。
とくに入社したてのころは分からないことだらけで、思いもしないことで怒られることもあります。
新人のころに怒られる原因は、報告、連絡、相談といったビジネス上のコミュニケーション力が弱いからです。
先輩社員の報告の仕方や、相談のタイミングなどを参考にしてみましょう。
仕事が出来るようになれば怒られることは減るので、依頼された仕事をきちんとやることに集中しましょう。
中には、少し怒られただけで嫌になって、数日で辞めてしまう人もいますよね。
これは認められたい気持ちが強い人に多いです。
自分なりに頑張っているのに認められないので、すぐに嫌になってしまう。
まずは、自分で自分を認めていきましょう。
やってみると分かりますが、人はあんがい自分を認められていないものです。
今日出来たことを、小さなことでいいので認めていく。
昨日より電話を緊張せずにとれた。
先輩に教えてもらったことを、自分なりにノートにまとめられた。
そんな小さなことでいいんです。
そうすることで、自分への信頼が出来ていき、周りの言葉が気にならなくなります。
上司や同僚の気分に振り回されてイヤだったという理由もよく聞きます。
実は、仕事が出来るようになれば、相手の態度が変わってきます。
なので、嫌な人のことは気にせず、まずは仕事に集中しましょう。
また時間はかかりますが、自分が仕事をする人を選べるようになるのも、嫌な人と仕事をしないコツです。
最近の会社は実力主義のところが増えてきていますから、嫌だと思う人より仕事で成果を出し、自分が仕事をする人を選べる立場(リーダーなど)を目指しましょう。
上司や同僚は、毎日会社で会うので、嫌だと感じると本当に辛いと思います。
仕事だからと無理に会社の人達に付き合う必要はありません。
仕事さえしっかりやれば、適度に距離を置いていいんです。
どんな人達の中でも、自分の心地いい距離感を見つけて、マイペースに対応できるようになると楽になります。
仕事が合わなくて続かなかった
自分に合わない仕事に就いてしまったら、長く働けるわけがありません。
でも、就職活動をしている時には、合わないことが分からないこともあります。
その仕事をやってみたことがないのだから、当然です。
仕事が合わなかった理由としてよく聞くのが、次の4つ。
- 感覚的に仕事が合わなかった
- 仕事が出来なくて合わないと感じた
- 仕事がつまらなかった
- 商品に興味が持てなかった
感覚的に仕事が合わなかった
何か職場で嫌なことがあったわけではないけれど、なんとなくイヤ(=仕事が合わない)と感じて辞めてしまうケースです。
はたから見ると、我慢が足りないと見えてしまいます。
特にやりたいことが見つけられず、とりあえず受かった会社に入った人にありがちですが、
就職活動をしている時は出来るだろうと思ったけれど、仕事に就いてみたら合わなかったという人もいます。
こういう場合は、辞めた仕事の何を変えたら続けられる仕事になるのかを考えてみましょう。
例えば、
友達と話すことが好きだから接客業を選んでみたけれど、知らない人と話すのは苦手で、お客さんの相手をしていることがストレスだった場合。
話しをするのは好きなのだから、ある程度決まったお客さんと話しをするルート営業の仕事なら続けられるかもしれません。
活動的で動き回ることが好きだけど営業はきつそうだから、楽そうな事務職に就いてみた。
でも、一日中イスに座って黙々とパソコン作業をしていることが苦痛で仕方なかった場合。
じっとしていることが苦手なら、自分で取材して記事を書くライターや、スポーツジムのインストラクターなど、体を動かしながらする仕事なら続けられるかもしれません。
仕事が出来なかった
仕事が出来なくて、上司に毎日のように怒られたり同僚に馬鹿にされたりして、「この仕事は合っていないのかも」と感じて辞めるケースです。
仕事が出来ないと感じて辞めるときは、出来なかった理由を掘り下げておきましょう。
経験が不足していたのか、そもそも適性が無かったのかによって、次の会社選びが変わります。
経験が不足していただけなら、半年くらいたてば上司から怒られることも減り、結果も出せてきます。
最初のうちは上司に怒られるのは当たり前と思って、出来ない自分に落ち込むのを止めましょう。
大切なのは、目の前の仕事を丁寧にやり、同じミスをしないようにするにはどうすればいいか工夫することです。
好きだけれど、適性が無くて仕事の成果が上がらないこともあります。
好きなことを仕事に選んだ人が、よくあるケースです。
例えば、ゲーム業界に入る人は、ゲームが好きな人が多いです。
毎日のようにゲームをやり、休み時間にはその話題で盛り上がる、とても詳しい。
でも、企画を担当させてみると単発のアイデアは出るけれど、企画レベルまで考えられない。
こういう場合は、仕事としては辞めるのが正解、出来る仕事を探しましょう。
趣味で仲間と企画をやったほうが、楽しくできます。
仕事がつまらなかった
入社してもつまらない仕事しかやらせてもらえなかったと感じて辞めるケース。
仕事に対する期待が大きい場合によくあります。
入社当時は、あなたがどんな仕事ができるのか周りの人は分かっていません。
なので、最初は誰でもできるであろう雑用がどうしても多くなります。
誰でもできそうな仕事も「こんな仕事」とバカにしてやると結果が伴いません。
依頼した上司からは、「あれ、こんな仕事も出来ないの?」と思われます。
上司の気持ちとしては「こんな仕事すら出来ないのに、さらに上の仕事(=あなたが本来やりたいと思っている仕事)なんて無理でしょう」となり、それ以上の仕事を任せません。
何時までたっても、「誰でもできるような仕事しか任せられない。こんな仕事をするために入社したんじゃない」と感じたなら、上司から依頼された仕事をきちんと出来ていないサインです。
まずは、依頼された仕事をしっかりやって、周りの人からの信用を作りましょう。
商品に興味が持てなかった
担当する商品に興味が持てなかったからというケース。
「仕事なんだから興味があるなしの問題じゃないよね」と言われがちなので人には話さない方も多いですが、意外にいます。
興味がないものをやり続けるのはストレスが大きいものです。
給与や時給が高いから入社した人や、
希望する職種で内定がもらえたのが入社した会社だけだったという人から、
よく聞きます。
仕事が出来ないわけじゃないけれど、商品に興味がもてなくて嫌な場合は、同じ職種で興味を持てる商品の会社を探してみましょう。
例えば、
以前の職場で、ゲームのプランナー(企画職)として就職してきた人がいました。
売上も上げられる。
他のプランナーさんのダメダメな企画も、その人がアドバイスをするとぐっと良くなる。
とても優秀な方でした。
なので転職されると聞いたときは、もっと大手のゲームメーカーに行くのかと思っていました。
そしたら、全然違う業界の企画職への転職。
理由は、ゲームに興味がなかったから。
晴れ晴れした顔で転職されていきました。
ブラック企業だった
入社してみたらブラック企業だった、という人もいますよね。
私の知り合いは、この理由でした。
シフト制で、女性でも夜勤がある。
休みの日でも職場から電話がかかってきて、前日の仕事のミスをフォローするためにサービス出勤させられる。
体調を崩し気味になり、辞めました。
こういう場合は、辞めて正解。
次は、ホワイトな会社を探しましょう。

他の仕事に興味が移ってしまう
やりたいことが多い人や、飽きやすい人にとっては、「他にやってみたい仕事が出来たから」というのが、仕事が続かない一番の理由かもしれません。
こういう人は、無理に同じ仕事を続けるのではなく、転職を繰り返すことを前提にステップアップしていけるような仕事を選んだり、新しいことをどんどんやるベンチャーのような企業をえらんで、常に変化を楽しむというのも一つです。
将来的にフリーランスや起業という方法をとり、自分でビジネスをすることを目指してもいいと思います。
その基礎として会社に勤め、自分が起業するときに必要となる知識や経験、ノウハウを習得する場だと思えば、案外仕事を続けられたりします。
まとめ
仕事が続かない原因は、我慢が足りないからではありません。
確かに我慢が必要な時もあるでしょう、でも我慢し続けていても長く働くことはできません。
心と身体を壊して終わりです。
それよりも仕事を辞めたくなる原因に対処することが大事です。
人間関係が上手くいかなかったのなら、ビジネスコミュニケーション力をつけるようにしましょう。
そして、合わない人とは適度に距離を保ちましょう、友達ではないのでドライな関係で大丈夫。
仕事が合わなかったのなら、続けられる仕事は何か考えて次の職場を選びましょう。
ブラック企業に入ってしまったのなら、次の会社はホワイトな企業をしっかり調べて選ぶ。
やりたいことが多くてすぐに他に興味が移ってしまうなら、無理に長く働くことを目指すのではなく、常に変化できる働き方を選んでしまいましょう。
必要なのは、我慢して仕事をすることではなく、辞めたくなる原因に対応するスキルと、自分に合った職場や働き方を選ぶスキルです。


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