転職エージェントの担当者が「しつこい」「強引」という評判を目にして、転職エージェントに登録するのが不安になったり、スカウトメールがしつこくて、うんざりしていたりしませんか?
たしかに「しつこい」と感じる担当者もいますし、「強引」になるタイミングもありますが、対処法をしっておくことで回避できることも多いです。
よくあるケース別の対処法や、しつこくない転職エージェントをご紹介します。
転職エージェントがしつこく強引になるのは、なぜ?
そもそもなぜ、転職エージェントの担当者はしつこく、強引になるのでしょう?
求職者の私たちは、無料で転職エージェントのサービスを利用できます。利用料は採用した側の企業が払う仕組みだからです。転職エージェントにとってお客様は企業、求職者は商品です。
転職エージェントは、内定がでた企業(求人)に入社してもらわないと利用料を回収できません。
なので、採用される可能性が高い求人をしつこく勧めたり、内定を辞退しようとすると強引に入社をすすめてきたりします。
しつこい転職エージェントへの対処法
転職エージェントがどんな場合に「しつこく」「強引」になるのかを知っておけば、事前に対処することもできるので、必要以上に不安になることはありません。
よくあるケース別に対処法を紹介します。
登録したらいきなり電話がかかってきた
転職エージェントに登録したら、業務時間中なのに何度も電話がかかってきた。無視し続けても大丈夫?
転職エージェントに登録すると電話がかかってくることがあります。電話の目的は、本人確認と初回面談の日程調整です。
ごくたまに、いたずらで登録する人や、本人以外の人が登録することがあるそうです。(そんなことがあるの?と少し思ってしまいますが、あるようです。)
業務時間中なら電話に出る必要はありません。お昼休みや定時以降に折り返ししましょう。
電話がつながらないと何度もかかってくるので、早めに折り返すことをお勧めします。
しつこくスカウトメールが来る
転職サイトに登録したら、転職エージェントから「面談しませんか?」というスカウトメールが来る。無視しているのに、何度も届いてしつこい。
転職サイトに登録してよく聞くのが、「転職エージェントからのスカウトメールがしつこい!」。
私がしつこくて嫌だなと思ったは、ギークリーとワークポートでした。返信しないと毎週のように「その後いかがでしょうか?」と来る。新しいスカウトメールが来た!とワクワクした気持ちが、シュンとしぼみます。
転職サイトによっては、指定した転職エージェントのスカウト対象者から外す(職務経歴書を見せない)という設定ができます。例えばリクナビネクストは、「レジュメ公開ブロック」で企業と転職エージェントの両方を指定できます。しつこい転職エージェントは設定してしまいましょう。
設定できない場合は「無視」し続けましょう。
応募を急かされる
応募する求人は慎重に選びたいのに、「明日までに応募するかどうか決めてください」と急かされた。
「興味がある場合は、できるだけ早く応募する連絡をしてほしい」とは、どの転職エージェントでも言われます。ほとんどの求人は紹介されたときには企業側の選考が進んでいて、他の求職者に内定がでてしまう可能性があるからです。
とはいえ、どんな企業かも調べずに応募するのが不安な人も多いですよね。
そういう場合は相手の言うことは気にせず、「XX日くらいで応募するかどうかご連絡します」と言い切るのも一つの対処法です。私は「1週間くらいを目安に応募するか連絡します」と伝えていました。
応募する求人の基準、もしくは応募しない求人の基準を決めておくのもおすすめです。
例えば、残業月20時間以内、通勤1時間以内などゆずれない条件を決めておき、希望する職種や業界の求人で条件に当てはまる場合はとりあえず応募して、面接で相性を確かめるという方法です。
応募を急かされたら、条件をクリアしている求人かどうかその場で担当者に確かめていけば、応募するかどうか即決できます。条件に合うか判断できないものは、担当者に調べてもらうように依頼をしましょう。
希望していない求人をしつこく勧められる
現職とは違う業界を希望しているのに、現職と同じような求人ばかりすすめられ、とりあえず応募だけでもとしつこく言われる。
少しでも興味があるなら応募してみてもいいですが、内定がでても入社しない求人は断りましょう。
応募時点で強引な転職エージェントは、内定がでたらもっと強引になります。あまりに感じが悪いなら担当者の変更を依頼するか、他の転職エージェントに切り替えましょう。
メールが頻繁、多すぎる
求人紹介や転職ノウハウなどのメールが大量に届き、嫌になる。
転職エージェントだけでなく、転職サイトに登録した場合も、大量にメールが届きます。
できれば、転職活動用にフリーのメールアドレスを取得し、転職エージェントも転職サイトもそのメールアドレスで登録しましょう。
またメールのフィルタ機能をつかって、大事なメールとそれ以外を振り分けておきましょう。
業務時間中、残業中に電話が頻繁にかかってくる
転職エージェントから頻繁に電話がかかってくる。業務中のことも多く、迷惑。
在職中の場合は、電話をかけてもいい時間を確認してくれて、その時間帯にかけてくれる担当者もいます。初回面談などで聞いてもらえなかった場合は、こちらから電話に出られない時間を伝えておきましょう。
基本的に仕事中なら電話にでなくてOKです。
留守電の内容を確認して、急ぎの内容ならすぐに折り返しましょう。急ぎでない場合やメールで済むような内容(応募確認や転職状況の確認など)なら、メールで返してしまっても大丈夫です。メールで返す場合は、業務中で電話がとれなかったお詫びを一言いれておきましょう。
内定を受けるように急かされる
1社から内定がもらえたけれど、別な転職エージェントで選考中のところの選考結果をみてから考えたい。でも返事を急かされている。
最終面接の日程は、入社意欲の高いところを先にするといいと言われています。先に内定がでる可能性が高いからです。転職エージェントに相談しながら、面接スケジュールを決めていきましょう。
両方の条件を比較してから入社する企業を決めたいという人もいますよね。一般的には、返事を待ってもらえるのは3日~7日と言われています。
その間に、他の選考の結果が貰えそうなのか、転職エージェントに状況を確認してもらいましょう。時間がかかる場合は、内定をもらっている企業にいつまで返事を待ってもらえるのか確認しましょう。
この時、担当の転職エージェントからは多少小言をもらうかもしれませんが、気にする必要はありません。みんな悩むものです。
でも、最後は「決める」しかありません。
なかなか決められないという場合は、こちらの記事が参考になるかもしれません。
参考:DODA転職活動ノウハウ-内定が出たら出たでまた迷う…。「入社か?辞退か?」 に答えを出す4つの処方箋
内定を承諾するのに迷ってしまう人のタイプを4つに分けて、それぞれどう決めていくといいのかヒントが書かれています。

辞退したいのにさせてくれない
内定を辞退したいのに、させてくれない。
内定辞退の理由をきちんと伝えましょう。ここがあいまいだとしつこく粘られます。
もう一方の内定を選んだ理由が納得できるものなら、それほどしつこくされることも、嫌味を言われることもありません。
もし粘られたとしても、変える意志がないことを伝えれば、相手は折れるので大丈夫ですよ。
強引、しつこくない転職エージェントは?
求職者の希望を大切にして、転職した先で長く働いてもらうことを第一にサポートしてくれる転職エージェントも、もちろんいます。
パソナキャリア
パソナキャリアは「求職者と採用企業のミスマッチをしないこと」に力をいれている転職エージェントです。
オリコンの顧客満足度ランキングで、「担当者の対応」「紹介案件の質」などが高い評価を得て、2019年の転職エージェント部門1位に選ばれています。
転職したい理由より、どんな仕事や環境で働きたいのかといった希望を、初回面談では重点的に聞かれました。現職の受かる求人より、希望する条件に合う求人を一生懸命に探して紹介してくれました。
公式サイトはこちら
転職エージェントのパソナキャリア
JACリクルートメント
ハイクラス向けの転職、外資系企業への転職を得意にしています。
保有している求人の質が高く、求職者の希望にあった求人を紹介してくれる点(希望とのマッチ度)でも、評価が高い転職エージェントです。募集企業を担当している人から直接求人を紹介してもらえるので、企業の社風や経営者の人柄、事業への熱意など、とても詳しかったです。
応募を強制されることも、急かされることもなく、しっかり考えてから応募できました。
公式サイトはこちら
JACリクルートメント
マイナビエージェント
第二新卒や20代~30代前半の転職を得意としていて、職務経歴書の添削や模擬面接などサポートも充実しています。
強引な応募や焦らせるような営業はなく、1人1人に合わせたきめ細かな対応が好評です。
公式サイトはこちら
マイナビAGENT
コメント