転職希望者にも人気のIT業界。
業界に特化した転職エージェントも多く、どこを使ったら自分にあったサポートをしてくれるのか迷いますよね。
せっかく時間を使って面談に行くのだから、親身になって相談にのってくれて、希望条件にあう求人をたくさん紹介してくれる転職エージェントを選びたい。
IT業界はブラックな企業も多いので、安易に転職先を決めるのはちょっと危ない。
自分の営業成績を優先するような転職エージェントに申し込んで、入社してみたらブラック企業だったなんてイヤですもんね。
IT業界向けの転職エージェントを選ぶポイントや、実際に使ってみて良かった転職エージェント、残念だったエージェントを紹介します。
IT業界向けの転職エージェントを選ぶときのポイント
IT業界への知識量
一口にIT業界への転職といっても、経験している技術や職種、規模などにより合う求人は変わってきます。
例えば、エンジニア(プログラマ)の求人の場合、インフラエンジニアを求めているのか、アプリケーションエンジニアなのか。
アプリケーション中でも、バックエンドなのか、フロントの技術者を求めているのかによって、経験を活かせるかどうかが変わります。
この辺の違いをきちんと理解できている転職エージェントを選ぶのが、ポイントです。
大手の転職エージェントは、理解できている担当者が多かったですが、中小の転職エージェントはIT業界特化とうたっていても、「分かっていないなこの人」と感じる人が、結構いました。
また、業界の流れが速いので、今注目されている技術(売れるスキル)や経験、応募者の経験のどこをアピールすると採用される確率が高いのかなどアドバイスできる知識量も重要です。
求人企業の会社ステージと規模
IT系企業の求人には、起業して数年という若いベンチャー企業も数多くあります。
転職したいと思う会社が中規模~大手企業なのか、これから伸びるベンチャー企業や規模の小さいアットフォームな会社を求めているのかによって、登録したほうがいい転職エージェントが変わります。
中規模~大手企業の求人は、やはり大手の転職エージェントから多く紹介されました。
面白そうな新規ビジネス(TVで紹介されたり、ネットで最近よく見かけるようなサービスを手掛けている会社の求人)は、中規模程度の転職エージェントからの紹介のほうが多かったです。
自分がどんなステージの会社に行きたいのか、どんな経験を積みたいのかによって、登録する転職エージェントを選ぶのもポイントです。
サポート力
転職エージェントを利用する目的の一つが、転職サポートですよね。
書類選考に通る確率が上がる職務経歴書の書き方は?
面接で聞かれる質問や、採用したいと思ってもらえる自己PRはどう組み立てればいい?
今までの経験やスキルで、売れる点はどこ?
ここは、担当についたキャリアコンサルタントの力量によって、サービスの質が大きく変わるので難しいところです。
どこか1社ですべてを満足させるのではなく、複数社の中で自分と相性のよい担当者に相談するとうまくいきやすいです。
IT業界に強い転職エージェントを比較
JACリクルートメント
IT系の大手企業は、Google、マイクロソフト、IBMやOracleなど外資系企業が多いですよね。
JACリクルートメントは、外資系企業に強いので、そういった観点からもおすすめです。
外資系企業ではない大手IT企業の求人も豊富で、「この企業がこのサービスに参入するんだーーー」と思うような新しいサービスを展開するために人材を募集している(企業側が公開したくない)求人が多かったのも、この転職エージェントでした。
企業担当者が求職者に直接求人を紹介する形をとっているので、紹介される企業の情報だけでなく業界自体への理解も深かったです。
SIer、ソフト開発系、ネットビジネス、ITコンサルタント系、社内SEなど細かく担当が分かれています。
自分が希望する分野や職種がすでに決まっているのであれば、そこに特化した担当者を、今とは違う分野や職種も可能性があるならチャレンジしたいというのであれば、複数の担当者から求人を紹介してもらうことができます。
ある程度キャリアを積んだ人向けの求人が多いので、今のキャリアをさらにアップさせたい、年収を上げたいという方に向いています。
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JACリクルートメント
type(タイプ)転職エージェント
意外に良かったのがtype(タイプ)転職エージェントです。
説明が丁寧で、こちらの希望も丁寧に聞いてくれ、曖昧な点は掘り下げて聞いてくれる。
割と物腰も柔らかい感じで、強引さは無かったので、相談しやすかったです。
JACリクルートメントが提案型だとしたら、typeは応募者に寄り添ってくれる感じでした。
紹介された求人は中堅から大手企業が中心で、「あっ、この会社応募しているんだ」と思う求人もいくつかありました。
企業担当と求職者の担当が分かれているので、求人企業に対する知識はそれほど深くなかった点がちょっとマイナスでした。
(分からない点は、後日企業担当者に聞いて連絡をくれました)
拠点が首都圏だけなのが、残念です。
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typeの人材紹介
マイナビエージェント
20代の初めての転職だったら利用していたなぁと思ったのが、マイナビエージェントです。
公開されている求人を見ると、大手企業もありますが、中小規模のIT系求人が多いです。
転職エージェントとしての規模はまだまだ小さく、担当するキャリアアドバイザーによってサービスの質が違うという評価もある一方。
1人1人に丁寧に対応してくれる。
強引さがなく、親身になって相談にのってくれると高い評価もあります。
職務経歴書の添削や、模擬面接なども無料で受けることができます。
応募する求人が決まっている場合は、その求人に合わせた職務経歴書のアドバイスや、その企業で実際に聞かれた質問などをまぜて模擬面接をしてもらえます。
得意としているのが、第二新卒、20代~30代前半なので、この年代の方は利用してみてください。
(登録している求職者も20代~35歳以下が75%近く占めています)
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マイナビAGENT
リクルートエージェント
知名度と業界トップの求人数は魅力的だけれど、丁寧さが欠けるのと強引さを感じて、登録を辞めたのがリクルートエージェントでした。
私の周りでも、わりとそういう人が多かったです。
営業成績につながらないと判断すると、対応が悪いという評価が多かった・・・
一方で、採用される確率が高い求職者には、丁寧な対応で評判もいい。
キャリアを積んでいる大手企業向けの求職者を得意としています。
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リクルートエージェント
WORKPORT(ワークポート)
IT業界特化として成長してきたワークポート。
最近では、それ以外の業界、職種にも幅を広げてきて、勢いがある転職エージェントです。
広告に力をいれて知名度を上げてきているので、名前を聞いたことがある方も多いのでは。
紹介される求人は結構数が多く、大手IT企業から中小、ベンチャーまで幅広かったです。
営業力があるため、IT業界未経験でも転職に成功できたという評価が多い一方、中小企業、ベンチャーも多くブラック企業ばかり紹介されたという評判も目につきました。
なので、紹介された会社をしっかり調べることが大切です。
また、模擬面談などのサービスにも力を入れています。
この模擬面談、アドバイスを期待するというよりは、場数を踏むという感覚で受けるといいです。
求人数が多いので魅力的ですが、ちょっと強引でしつこいのがマイナス点です。
ワークポート以外にも選考が進んでいる求人があると、強引さに流されず、冷静に転職先企業を判断できるので、他の転職エージェントとの併用をおすすめします。
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ワークポート
Geekly(ギークリー)
IT系で転職サイトに登録すると、必ずスカウトメールがくるのが、ギークリーでした。
職務経歴書をまだほとんど書けていない段階で、「貴殿の経歴に興味を持ち・・・」と定型文で送ってきます。
「いやいや、何も書いてないから興味の持ちようありませんよね?」とあきれてしまいました。
これだけ無差別に営業してくるということは、この転職エージェントの会社自体が、かなりブラックな企業なんだろうなと感じて、申し込みませんでした。
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