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IT業界での転職、ブラック企業の特徴や求人の見分け方は?

2017/03/25

IT業界というと、ブラック企業が多いイメージがありませんか。

給料の高さに惹かれて入ってみたら、ものすごいブラックな会社で身体も心もボロボロ、転職したのは失敗だった。
こうならないためには、どう見分けたらいいのでしょう?

IT業界のブラック企業の特徴は?

ブラック企業とは

ブラック企業とは、どんな会社を指すのでしょう。

厚生労働省のページを見ると、次のように書かれています。
※厚生労働省では『ブラック企業』を定義していませんが一般的な特徴として紹介しています。このような特徴をもつ企業を『若者の「使い捨て」が疑われる企業』と呼んでいます。

一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
引用元:「ブラック企業」ってどんな会社なの?

整理すると、次のような特徴のある企業です。

  • 極端な長時間労働を課す
  • 極端なノルマを課す
  • 残業代を支払わない
  • パワハラをするなどコンプライアンス意識が低い
  • 残業やノルマに耐えられなかった社員を選別する(退職に追い込む)

長時間労働だけでなく、極端なノルマやパワハラ、退職に追い込むような嫌がらせをする企業もブラックなんですね。
たしかに、こんな会社勤めたくないです。

IT業界のブラック企業の特徴

厚生労働省が進めている働き方改革の中で、IT業界の課題として上げているのが長時間労働です。

 IT業界では、他の業種と比較して、年間総実労働時間が長く、週の労働時間が60時間以上の雇用者の割合が高い産業です。

【週60時間以上雇用者の割合】
情報通信業:8.2%  全産業:7.7% (総務省)「労働力調査」(平成28年)
【年間総実労働時間】
情報通信業:1,933=時間  全産業:1,724時間 (厚生労働省)「毎月勤労統計調査」(平成28年)
引用元:IT業界の現状と課題

週の労働時間を60時間として、週5日勤務だと1日12時間。
所定労働時間が1日8時間の会社に勤めていたとすると、毎日の残業時間は4時間。

仮に1ヵ月(20日)間、このくらいの残業が続いたら月の残業時間は80時間。

IT業界にいる人間としては、忙しいプロジェクトの納期前には、4時間以上の残業が続くことはよくあるという感覚ですが、これが慢性的な状態なのは問題ですよね。

36協定で定める月の残業時間の45時間を超えますし。

法律では、労働者と会社側が協定を結び残業時間の上限が決める(「36協定」)が、それでも月45時間、年360時間以内と決められています。
引用元:就職四季報2019

IT業界でのブラック企業の特徴は、「極端な長時間労働を課す」と言えそうです。

極端な長時間労働の目安としては、週の労働時間が60時間を超え、さらに月の残業時間が45時間を超える月が何か月も続く状態でしょうか。

チェック項目と情報

チェック項目

ブラック企業の特徴にあてはまるかどうか判断するために、チェックする項目はどのくらいあるでしょう

・極端な長時間労働を課すは、「残業時間」や「年間休日数
・極端なノルマを課すは、「給与の支払い条件」や「社風
・残業代を支払わないは、「給与の支払い条件」や「給与の内訳(固定残業代・みなし残業代)
・パワハラをするなどコンプライアンス意識が低いは、「コンプライアンスへの取組」や「社風
・残業やノルマに耐えられなかった社員を選別する(退職に追い込む)は、「離職率

私は上記の他に、次のような項目もチェックしています。
・健康保険など基本的な社会保険に加入しているか
女性の育児休業の取得状況。女性が長く働ける職場は、男性にも働きやすい場合が多いので。
業務形態。例えばプログラマー派遣(人売り)、SI業者、IT系の事業会社など。

自分たちでスケジュールをどれだけコントロールできるかで残業時間が決まるので、人売りやSIより事業会社のほうが残業時間を自分で減らせる可能性が高いから。

残業時間

就職四季報によると、IT業界の月平均残業時間は30時間です。
なので、残業時間は30時間以内を目安にするといいと思います。

納期前などの繁盛期でも、36協定で定める45時間以内だと安心です。

年間休日

年間休日の平均は120日といわれています。

完全週休2日、祝日、年末休暇の会社では120日前後になると思うので、それより少ない場合は土日出勤が前提となっていないかなどを確認しましょう。

月末は忙しいので土曜出勤あり、祝日のある週は土曜日が出勤になるという会社が、時々あります。

給与や残業手当など

給与で確認したほうがいいのは、固定残業代と時間外手当

固定残業代は、あらかじめ月給の中に含まれる残業代で、みなし残業代と言われる場合もあります。
企業によってまったく含めていないところもあれば、月20時間、40時間といった時間分上乗せしている場合もあります。

固定残業で想定している時間が多い場合は、慢性的にそのぐらいの残業が行われている可能性があります。

注意したいのは、固定残業代が含まれている企業が必ずしもブラックというわけではないこと。

例えば、ホワイト化した企業の事例としてよく出されているSCSK株式会社は、残業時間を減らすために月20時間の固定残業代を給与に上乗せしたそうです

なぜかというと、残業時間を減らす過程で問題になったのが、残業手当でした。

若手にとって残業時間を減らすことは残業手当が減る、つまり給与が減ることになるので、残業時間を減らすことに抵抗があり、なかなか残業を減らそうとしなかったそうです。そのため、固定残業代を給与に含める対応をとったということでした。

固定残業代として含まれる時間と、月の平均残業時間を併せて確認して、平均残業時間のほうが少ないことかどうかチェックしてみてください。

残業とは違いますが、交通費もチェックしておくことをお勧めします。

全額支給する会社もあれば、上限を設けていたり、最安ルートのみ支払うなどの条件がある会社など、わりと分かれます。

深夜残業をしてもタクシー代は出ないという企業もありますので、通勤距離が長い場合には確認しておきましょう。
毎月のことなので、地味に負担になります。

その他

大手企業の中には、コンプライアンス研修を定期的に実施したり、パワハラやセクハラの窓口を設けたり、実際処罰される方がいたりと体制が整っている企業もあります。

ただ、コンプライアンスへの取組を記載している企業は少ない印象なので、この点を判断するのは難しいかもしれません。

社風については、求人票、企業の採用ページにある社長メッセージや社員紹介でのインタビュー、口コミ情報、面接での印象などで、根性論的なところがないか、高圧的な印象がないかなどを確認してみてください。

離職率は、大手企業で記載しているところは少ない印象ですが、中小企業では定着率として書いている場合があります。

何%だったら離職率が高いとするのか難しいところですが、新入社員の3年後離職率が32.2%なので30%前後は平均、50%以上ならば背景となりそうな理由を確認してみたほうがいいかもしれません。

厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」調査によると、最新の大卒3年後離職率は全体で32.2%。
引用元:「新入社員の定着率が高い」200社ランキング

チェックする情報

求人票の情報


給与や年間休日、各種保険など基本的なことは、求人票に載っています。
なので、求人票をしっかり確認することが大切。

残業時間や社風は気にする転職希望者が多いこともあり、リクナビネクストのような大手の転職サイトでは記載している求人も多いです。

余談ですが、転職サイトに掲載されている求人の中に、やたら凝った写真(たまにコスプレや寸劇まがいの写真がある)や業務外の写真が多いところは、ブラックの可能性が高いと判断しています。

ブラック企業は、定常的に求人を出しているため、やることがなくなりやたら写真に凝る場合があるらしいと知ったのが理由です。
「なるほど、そうかも!」と思いませんか?

普通の企業は仕事の内容に惹かれて応募してきてほしいはずなので、本来は仕事の雰囲気が分かる写真を掲載するはず、そうでないというのは何かあるのかなと思うので、さけるようにしています。

企業の採用ページの情報

企業の採用ページも確認してください。
残業時間など求人票に記載されていない場合も、企業の採用ページには書かれていたり、ヒントになる情報が載っていたりします。

新卒採用も行っていたら、そのページもチェックしましょう。
中途採用のページより圧倒的に情報量が多いです。

私は必ずチェックしています。

先輩紹介の社員インタビューでは、仕事のやり方や1日のタイムスケジュールなどが載っていたりするので、社風や残業時間がイメージできたりします。

また中途採用のページでは、自分が応募する以外の求人もチェックしてみましょう。
募集している職種がいくつもあったり、人数が多いなら、全体的に人手不足の状態。

1人1人の仕事量(ノルマ)が多いと判断できます。

自分が応募しようとしている職種だけの場合は、その職種だけ不足しているか、社員の退職などで急に応募をかける必要が出たなどの場合があります。

実際、私が応募した求人でも、求人票の人材募集理由には「業務拡大のため」と書かれていましたが、面接や転職エージェントを介して確認したら、今までの担当者が辞めたり産休に入るためだったということがありました。

ネットの情報

口コミも軽くでもいいので確認してみましょう、ブラックかそうでないかのだいたいの雰囲気が分かります。

また、「企業名 ブラック」で検索してみるのもお勧めです、過去何か不祥事があった場合は、情報が載っています。

ネットの情報を見る時の注意点があります。

口コミなどを書き込んでいる人は、何か不満を感じて転職した人、もしくは転職しようとしている人が大半です。

不満に思っている人が書き込むことが多いので、それが個人的な感情なのか、会社全体にいえることなのか判断しづらい情報も多く、そしてほとんどが過去の情報です。

以前ブラック企業だったとしても、上場などを機に脱ブラック化している場合もあるので、求人票と違和感を感じたら、転職エージェントを介して確認するか、面接の場でそれとなく確かめてみましょう。

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転職エージェントからの情報

転職エージェントから紹介された求人の場合は、残業時間など聞きづらいことは、自分でも調べつつ、担当者を介して聞いてもらいましょう。

求人を紹介されたその場で聞けなくても、気になったことが出てきたらメールなどで質問しましょう。

転職エージェントの担当者も、求人を紹介するときにはあえて言わなかったことも、聞かれれば答えます。

私の場合も「ベンチャーだから残業は多めですよね?」と聞けば、「そうですね、多めですね」と答えました。

「XX社さんと言えば、過去ブラック企業として有名でしたよね?」と聞けば、「過去はそうでしたが、今ではホワイトな会社になっています。弊社から採用された方も、入ってみたらすごく働きやすいと話されていました」といった感じで追加の情報がもらえたりします。

それが転職エージェントを利用するメリットです。

面接での情報

面接は、その企業の雰囲気を肌で感じれる大切な場です。
ぜひぜひ、色々チェックしましょう。

例えば、受付。
すれ違った社員の方がちゃんと挨拶してくれるのか、受付で対応してくださった方が笑顔か。
それだけでも社内の空気がよどんでいるのか、明るいのかが想像できます。

面接の場では、面接官から企業について丁寧に説明してもらえます。

企業の成り立ち、主軸の事業、求人業務の立ち位置や状況、福利厚生や残業の状況なども話してくれる企業が多いです。

以前ブラックが問題になった企業は、1日5時間以上の残業は禁止、月の残業が40時間近くなったら上司が社員の仕事量を調整するなど細かくルールを設けていることを説明してくれたこともあります。

残業時間が求人票にも記載がなく、面接の場でも話が出なかった場合は、「残業が多い」と判断するのも一つですが、やんわり質問してみるのも手です。

面接で残業時間などを聞くのは面接官への印象が悪くNGとされている事が多いので、聞き方は工夫しましょう。

直接的に「平均残業時間いくらですか?」と聞くのではなく、

「求人票やホームページを見るとみなさん仕事が好きで活気がある印象でしたが、仕事帰りにみなさんでご飯を食べたり、飲みにいかれたりするんですか?何時くらいに帰られることが多いんですか?」とか、

「IT系は残業が多くなりがちですが、御社では何か対策をされていますか?」という感じで、やんわりと。

あと、面接が他の企業と比べて簡単(緩い)と感じる企業も危険です。

企業は採用に慎重です。

求めているスキルがあるのか、今いるメンバーと仲良くやっていけるのか、すぐに辞めたりしないか、色々な質問で確認されます。

それがない会社というのは、採用した人材が短期で辞めても気にならない、使い捨てている会社の可能性が高いです。

まとめ

ブラック企業かどうか見分けるには、残業時間、給料、社風などを、求人票、採用ページや口コミなどで確認しましょう。

項目としてはそれほど多くないので、応募する前に少し調べるだけでも、ブラック企業に入ってしまう可能性を減らせます。

会社はブラックであることを隠したがるので、情報が少なく判断するのが難しい場合もあるかもしれません。

それほど興味のない会社であれば応募を見送るのが賢明ですが、ブラックじゃないなら入りたいと思うのであれば、応募して面接で確認してみましょう。

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