今のようなハードな仕事は結婚したら厳しい。結婚を機に転職を考えることってありますよね。
でも、結婚している女性の転職は、ちょっと不利なイメージもありませんか?
本当に不利なのか、成功させた人はどんな点に気を付けて転職活動をしたのか調べてみました。
結婚後の転職は不利?
結婚後に転職した人の方が実は多い
とらばーゆが30代の働く既婚女性1000名にとったアンケート結果を見ると、結婚前に転職した人より結婚後に転職した人の方が多いんです。
Q.結婚前後で、実際に転職をしたタイミングはいつでしたか?
転職タイミング | 割合 |
結婚後(妊娠、出産する前) | 37% |
結婚前(結婚が決まる前~決まってから) | 28% |
出産後、子供が落ち着いてから | 24% |
結婚後でも転職はできると感じれる結果ですよね。
結婚後に転職した理由としては、結婚生活と仕事を両立するのは想像以上に大変だと感じた人が64%にものぼり、現在の職場を選んだ理由では、
- 前職より労働時間が短いからが46%
- 休日・休暇が安定してとれるからが34%
という回答が上位でした。
転職エージェントの方に聞いたところ、以前は結婚後の女性の転職は不利だと感じていたそうです。
女性活躍推進法が施行された今は、結婚後の女性が働いていることで”働きやすい職場”をアピールできると考える企業が増え、スキルや経験さえ合えば結婚している女性でも積極的に採用されるようになったそうです。
女性活躍推進法に基づき、国・地方公共団体、301人以上の大企業は、(1)自社の女性の活躍に関する状況把握・課題分析、(2)その課題を解決するのにふさわしい数値目標と取組を盛り込んだ行動計画の策定・届出・周知・公表、(3)自社の女性の活躍に関する情報の公表を行わなければなりません(300人以下の中小企業は努力義務)。
引用元:厚生労働省-女性活躍推進法特集ページ
転職するなら結婚前の本当の理由
転職したのは結婚後が一番多い結果でしたが、同じアンケートで、結婚するならどのタイミングが良かったと思うかという質問対しては、「結婚前」と答えた人が一番多い結果でした。
Q.仕事と家庭が両立できる職場に転職したいと考えた場合、どのようなタイミングで転職をするのがよいと思いますか?
転職タイミング | 割合 |
結婚する前(結婚が決まる前~決まってから) | 30% |
結出産後、子育てが落ち着いてから | 19% |
結婚をしてから(妊娠・出産前に) | 19% |
この数値だけを見ると、「既婚女性の転職は厳しいから、結婚前のほうがおすすめなんだ」と感じてしまいますが、実は違います。
「転職前」を勧める理由は次のようなものでした。
- 「結婚前に職場に慣れておく方が、結婚後の生活がスムーズにいくと思うので」(39歳・北海道)
- 「結婚してからだと、産休・育児休暇取得までの会社への貢献期間が短く、周りに負担ばかりかけてしまう事になりかねないため」(35歳・滋賀県)
- 「独身のほうが、転職などにおいても身動きがとりやすいため」(39歳・東京都)
既婚女性が転職に不利だからという理由ではないんです。
既婚女性の転職だけが不利ではない
既婚女性の転職が不利だと感じるのは、妊娠、出産によって会社を辞めたり、産休によって働けなくなることを懸念されて、不採用になるのではないかという不安からですよね。
でもこれ、既婚女性だからではなく、20代後半以降の女性なら誰でも対象なんです。
実際、私の職場でも採用面接をした人から「30代前半で未婚の女性なんだけれど、年齢的に突然の結婚や出産のリスクってあるよね・・・」と、採用するのを迷っている言葉を聞いたことがあります。
では、妊娠(出産)の可能性があるから不採用になるのかというと、そうではありません。この女性、採用されました。
未経験ながら学校に通いスキルの習得に取り組んだ点、今後も長く働く意欲がある点が採用の決めてになったそうです。
採用されないと辛く感じてしまいますが、結婚しているからという理由で不採用にする職場ならば、転職しても働きづらいでしょう。ブラックな企業に採用されなくて良かったと考えればいいんです。
結婚後の転職を成功させるポイントは?
ライフプランの調整
企業側が結婚前後の女性の採用を躊躇するのは、入社してすぐに妊娠して戦力にならない不安からです。
結婚後に転職するならば、1年は子供を作らず仕事に取り組みましょう。
もし結婚後はやめに子供が欲しいなら、転職は出産後・子育てが落ち着いてからにしましょう。
育児休職は女性から申し出があった場合、会社側は原則として拒否できません。ですが入社日から1年未満で、かつ労使協定で取り決めがある場合は、育児休業の申し出を会社は拒否することができます。転職した会社の労使協定しだいですが、育児休業が取れない可能性もあります。
求人の選び方
求人を選ぶときには、次のような点をチェックしましょう。
- 産休・育休制度の取得実績があるか
- 時短勤務が可能か
- 女性の割合
- 即戦力として活躍できるかどうか
- 残業や出張・転勤の有無
- 女性であることが強みになるかどうか
求人票だけで判断するのではなく、会社の口コミサイトで調べたり、転職エージェントから紹介を受けた求人なら担当のキャリアアドバイザーにも確認してみましょう。
求人を選ぶとき、ワークライフバランスが取れること、通勤時間などの希望条件を満たせることを優先してしまいがちですが、一番大事なのはその仕事で成果が出せるかどうかです。
入社して即戦力として働くことができる求人のほうが、経験のない仕事内容の求人より採用されやすいですし、入社後も新しい職場に早く慣れることができます。
もし今の仕事内容が嫌で、転職を機に業界や職種などを変えたい場合は、少しでも今までの経験が生かせる求人か、未経験でも女性であることが強みになる業界(例えば日用品メーカーなど)を選ぶといいでしょう。
面接での伝え方
転職理由の伝え方
結婚を機に転職する場合、転職理由としてどう伝えたら後ろ向きにならないか(育休などの福利厚生や、ワークライフバランス目的に聞こえない)、悩みませんか?
転職理由としてどうしても伝えないと話せない場合(例えば引っ越しなど)以外は、特に結婚に触れる必要はありません。
結婚して今の職場で仕事を続けるのが大変というのは、今の職場を辞める理由であって、転職理由ではないからです。転職理由は、応募した求人の仕事がしたい理由を話すものだからです。
もし転職理由として結婚を話すのであれば、結婚はあくまで転職を考える「きっかけ」として話しましょう。
例えばこんな感じで。
「結婚をきっかけに今後のキャリアや働き方を改めて考えてみました。その結果、XXのようなキャリア(働き方)をしたいと思い、それを実現できる仕事に就けることを希望しています」
通勤時間や残業・休日出社の多さを理由として伝えたい場合は、具体的な数字を話すようにしましょう。例えば、通勤に2時間以上かかるや、月の残業時間が60時間以上だったなど
出産予定の伝え方
面接官から出産予定を聞かれた場合、採用に不利にならないように「予定していない」といったほうがいいのか、「いつかは欲しいと思っている」と正直に話すか迷いますよね。
転職した方の体験談を調べていると、正直に話している方が多いです。
嘘をついて入社後にトラブルになるよりは、正直に話しておいたほうがいいという判断です。
正直に話しても、みなさん内定をもらっているので不利にはなりません。
子供はいつかは欲しいと思っていること、まずは新しい職場に早く慣れて、仕事で結果を出したいと思っていることを伝えましょう。
出産予定については自分から伝える必要はなく、面接官から聞かれたら答えるというスタンスで大丈夫です。
まとめ
結婚後の転職は不利に思えますが、必ずしもそうではありません。
転職タイミングとしては、結婚前のほうがおすすめですが、結婚後の転職が不利だからという理由ではなく、産休・育休までの期間が長くとれ、新しい職場で実績を積めるからでした。
結婚後に転職する場合は、新しい職場で1年はしっかり働くようにライフプランを調整しましょう。
求人を選ぶ場合は、ワークライフバランスや通勤時間などの条件だけでなく、採用されやすい仕事内容(即戦力として成果が出しやすいなど)を選ぶことも、転職を成功させるポイントです。
また求人票だけで働きやすい職場かどうかを判断するのではなく、会社の口コミサイトで調べたり、転職エージェントに質問してみて、実際はどうなのかを確認するようにしましょう。
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担当のキャリアアドバイザーの方からは親身にアドバイスをもらえました。また、くじけそうなタイミングで電話でフォローしていただけたりしたので、こころ強くもありました。
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