体調不良による休職や転職を何度かしていると、書類選考で不採用になることが多く、転職には不利だと感じることがありますよね。
でも、あきらめないで。
最近注目されている『リファラル採用』なら転職できるかも!
リファラル採用について
リファラル採用とは
リファラル採用は、社員紹介制度とも呼ばれています。
社員の知人の中で、必要としているスキルをもった人を紹介・推薦してもらい採用候補者として選考する採用手法のことです。
縁故採用の形態の一つですが、自社にあった人材を採用することが目的なので、昔のコネ入社といったマイナスなイメージのものとは違います。
アメリカでは、最も採用者数が多い採用経路になっていて、日本企業の中でも最近注目され始めています。
米の採用コンサルティング会社CareerXroadsの調査では、2012年時点の米での採用経路ではリファラル採用が採用全体の28%を占め、採用経路全体で第1位である。
リファラル採用が注目されている理由
リファラル採用が注目されているのは、企業にとってメリットが大きいからです。
企業側からみたリファラル採用の主なメリットは、次の3つ。
- 人材紹介会社や求人サイトと比べてコストが安い
- スキルレベルなどのアンマッチがおこりづらい
- 離職率が低い
日本でも採用に費用をかけられないベンチャー企業などで、リファラル採用を取り入れるところが出てきています。
DeNAも起業間もないころ、『自分より優秀な人を連れてきて』と社員に声をかけて、必要な人材を集めたそうです。
リファラル採用を実施している企業
リファラル採用を実施している日本企業は、アクセンチュアが有名です。
採用ページでもリファラル採用を実施していることを紹介していて、興味がある場合は知り合いのアクセンチュア社員を通じて連絡するように書かれています。
アクセンチュアのリファラル採用紹介ページ:accenture-採用案内-社員紹介制度
その他にもリファラル採用を実施している企業を調べてみましたが、とても少ない。
- メルカリ
- サイバーエージェント
- 株式会社LIG
- 面白法人カヤック
- gloops(グループス)
日本ではまだまだ広まっていないのかもしれません。もしくは、社員向けの施策なので情報を公開していない企業が多いのかもしれません。
私の知人が務めている会社もリファラル採用を行っているのですが、採用ページなどでは案内されていませんでした。
リファラル採用を利用して応募するメリットと注意点
メリット
リファラル採用を利用して応募するメリットには、次のようなことがあるでしょう。
- スキルや経験を知人からアピールしてもらえる
- 社内のリアルな情報を聞いたうえで納得して応募できる
- 新しい職場に早くなじめる
スキルや経験を知人からアピールしてもらえる
紹介してくれる知人の方は、自社がどんな人材を求めているのか知っているので、それに合わせてあなたの仕事ぶりを紹介してくれます。
どんな部署で働いていたのか、周りからの評判、実際の仕事ぶりなどでスキルや経験を伝えてもらえるでしょう。
職務経歴書では伝わりにくいコミュニケーションスキルや、マネジメントスキルなども、一緒に働いたことがあればエピソードを交えて紹介してくれることでしょう。
社内のリアルな情報を聞いたうえで納得して応募できる
紹介してくれる知人の方から、その会社の社風や文化、募集部門の状況などリアルな情報を聞くことができます。
前職が同じ職場なら、そことの違いも教えてもらえるでしょう。
求人票だけではわからない、その会社のリアルな情報を聞き、納得したうえで応募するかどうかを決められます。
いい点もよくない点も納得した上で応募する人が多いので、リファラル採用で採用した人材は離職率が低いとも言われています。
新しい職場に早くなじめる
入社した後の話しになりますが、リファラル採用で入社した方を見ていると、みなさん新しい職場になじむのが早い。
応募時点で色々な話を聞いていることもあるでしょうし、知人に分からないことを聞けること、他の社員も「XXさんの知り合い」ということで親近感がわき話しかけやすいことなどがあるのでしょう。
注意点
知人の方は、あくまであなたを採用候補者として紹介してくれるだけです。
リファラル採用を利用して応募したからといって、必ず採用されるとは限りません。
面接をした結果、不採用になるケースもあります。
不採用になる理由は、さまざまです。
スキルや経験が合わなかったのかもしれませんし、他にもっといい候補者がいたのかもしれません。
たとえ不採用になったとしても、紹介してくれた人にはお礼を伝えましょう。
事例:リファラル採用を利用して転職に成功!
リファラル採用を利用して入社した知人の例を紹介します。参考になれば。
選考段階での彼女の評判は、「仕事ができて、熱意もある優秀な女性だよ。すぐに戦力になってくれると思う」というもの。ずいぶん評価が高いなという印象でした。
聞いていたとおり、とても優秀。他のメンバーより遅れてプロジェクトに入ったのに、あっという間にメンバーの中心となり成果を出していきます。
大手企業でスキルと経験を積んできた彼女。
どんな企業でもすぐに採用してもらえそうと感じる仕事ぶりでしたが、この会社に入るまでは希望の仕事になかなか就けず転職活動では苦労したそうです。
というのも、30代前半で3回転職、前職では激務のために身体を壊し休職したのち、そのまま退社。書類選考がほぼ通らなかったそうです。
「面接までいければ、採用されるだけの熱意と実績はある」と自信をもっていた彼女。
転職していった昔の上司や同僚と、積極的に連絡をとりはじめました。
以前の仕事ぶりを知っている上司から声がかかり、無事採用がきまりました。
この時、できるだけ少人数(2人~4人程度)で会うのがコツだそうです。
人数が多いと表面的な話題になりがちで、今いる企業の具体的な話しがでにくく、紹介につながる機会にならなかったそう。
久しぶりに昔の同僚にフェイスブックなどで連絡をとってみませんか?
直接採用に繋がらなくても、縁がつながるかもしれません。
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