仕事を辞めてからの転職活動は危険?成功した人の体験談からコツを解説

体験談

仕事を辞めてから転職活動をしたくても、選考で不利になったりしないか不安で、踏み切れないですよね。

私の周りには、仕事を辞めてから転職活動をして上手くいった人、失敗した人、両方います。

 

  • 仕事を辞めてから転職活動をするのか
  • 在職中に転職活動をするのか

どちらがいいかと聞かれたら、「在職中に転職活動をする」ことをおすすめします。

 

でも、とにかく仕事を辞めたい、仕事を続けながら転職活動をするなんてとても無理という方もいますよね。

今回は、失敗した人、上手くいった人の違いから、仕事を辞めてから転職活動をして成功するコツを解説していきます。

 

仕事を辞めてから転職活動をするメリットとデメリット

まずは、仕事を辞めてから転職活動をするメリットとデメリットを確認しておきましょう。

 

メリットとしては

  • 転職活動に専念できる
  • 心身をリフレッシュして、前向きに転職活動ができる
  • 転職先に必要なスキルや資格を得るための学習時間がとれる

 

デメリットは

  • 職歴に離職期間(ブランク)ができてしまう
  • 妥協して転職先を決めてしまう可能性がある
  • いまよりいい仕事(会社)が見つからない可能性がある
  • 自己管理が甘いと、生活のリズムが崩れてしまう
  • 収入がなくなるため、最低3ヶ月分の生活費を準備する必要がある
です。

 

仕事を辞めたからといって、すぐに選考に不利になるわけではありませんが、離職期間が長引けば不利になります。

収入がない期間が長引く不安から、妥協して転職先を決めてしまう人もいます。

 

また、いまの会社より必ずいい仕事が見つかるとも限りません。他の会社をみてみたら今の会社のほうが良かったと思うこともあるでしょう。

 

メリットよりも、デメリットのほうが多いですが、

  • このまま仕事を続けていると心と体を壊してしまいそうな人
  • 仕事が忙しすぎて転職活動の時間がとれない人
  • 未経験からスキルが必要な仕事への転職を目指す人

は、仕事を辞めてから転職活動をするメリットが大きいと言えます。

 

一方で、在職中に転職活動をする場合にもメリットとデメリットはあります

 

メリットは、収入があるので生活費を気にせずに転職活動ができ、納得できる転職先を時間をかけて探すことができること。

デメリットは、仕事が忙しいくて転職活動の時間がとれず、なかなか転職できないこと。

 

どちらにもメリットデメリットがありますが、仕事を辞めてからの転職活動には、いまよりいい仕事(会社)に転職できない可能性があるのでリスクが大きいと言えます。

 

[体験談]仕事を辞めてから転職活動をして失敗した人、成功した人

 

仕事を辞めて転職活動をして失敗したと感じている人、上手くいった人、それぞれ2名、計4名の方の体験談を紹介していきますね。

[40代]市場価値に自信があったのに失敗

転職サイトに登録したところ、40代という年齢ながらスカウトのオファーがコンスタントに入ったMさん。自分の市場価値に手応えを感じます。

 

Mさんは、プレイングマネージャーという立場上、常に仕事が忙しく転職活動の時間がとれませんでした。

このままでは、せっかくオファーをもらっているのに転職できないとイライラが募り、仕事を辞めて転職活動の時間をつくることにしました。

 

ところが、あれだけコンスタントに来ていたオファーが、仕事を辞めたらピタリと来なくなりました

結局、希望していた条件を下げてなんとか転職できましたが、会社を辞めたことを後悔したそうです。

 

[30代]転職できるだろうと楽観視して失敗

35歳だったKさんの会社は業績が悪化し、かなり条件のいい早期退職の募集が始まりました。

 

それまで転職活動をしていなかったので少し迷いましたが、前回の転職のときにあっさり決まった経験があったので、「まぁなんとかなるかな、今回のチャンスを逃すほうがもったいないし」と辞める決心をします。

 

転職活動は週1回くらいエージェントに合う形ですすめ、せっかく仕事を辞めて時間ができたのだからと、興味のあった英会話教室やスポーツジムに通い始めます。

 

半年経った頃、ようやく前回の転職活動とは状況が違うことに気づきます。

書類選考が全然通らない。通ったとしても、面接が受かりません。

面接で「半年もの無職の間、何をやっていたの?」と聞かれても、明確に答えられませんでした。

 

結局1年無職が続き、なんとか入った会社もブラック企業で、3ヶ月で身体を壊して辞めたそうです。

 

[30代]辞めてから2週間で希望の仕事に内定獲得!

会社の業績が悪化し別会社に譲渡されることになったIさん。譲渡先の仕事内容が希望とは違っていたこともあり、辞めることにします。

 

退職日は2週間後。できるだけ離職期間を短くしたいと、辞めることを決めた翌日から転職エージェントに登録し、精力的に活動をはじめます。

週に2~3日、ときには1日2社の面接を受けるというハードな転職活動でしたが、そのかいもあって辞めてから2週間で内定獲得。

 

希望の仕事に就けて、転職して本当に良かったと喜んでいました。

 

[20代]目指す仕事のスキルをつけて転職に成功!

Hさんは技術職を希望していましたが、転職して入ったメーカー系の会社では叶いませんでした。

IT業界への転職を考え、仕事を辞めてプログラミングを学び転職することを目指します。

 

20代後半ですでに2度目の転職。IT業界は未経験なので確実に転職できるようにと、就職支援・転職保証のあるプログラミングスクールを選びます。

3ヶ月間プログラミングを学び、スクールの就職支援を受けて転職に成功。仕事を辞めてから5ヶ月目でした。

 

無事に希望のプログラマー職につけて、とてもうれしそうでした。

 

仕事を辞めてからの転職活動を成功させるコツ

在職中より不利になることを覚悟して、精力的に活動する

仕事を辞めたからといって選考で不利になるとは限りませんが、体験談で紹介したMさんのように在職中と同じ感覚で転職活動をするのは危険です。

 

せっかく在職中より時間ができるのですから、精力的に転職活動をするようにしましょう。

 

ビズリーチを立ち上げた南さんも仕事を辞めてから転職活動をしたひとり。27の転職エージェントに登録し、次の仕事の可能性を模索したそうです。

 

 

最低限の希望条件を決めて、どんどん応募していく

「次の仕事は失敗したくない」、「いまの仕事よりもいい仕事に就きたい」と思うのは当然ですが、あれもこれもと希望条件をもってしまうと、いいと思う求人がなく転職活動期間(離職期間)が長引いてしまいます。

 

最低限の希望条件を決めておき、それが満たされる求人ならまずは応募してみましょう

 

体験談で紹介したIさんは、短期間で転職を成功させるために、転職エージェントに求人を紹介されたその場で「最低限の条件に当てはまる求人」かどうかをチェックし、応募するしないを即決していったそうです。

50社くらい紹介され、20社くらい応募したと話していました。

 

 

仕事を辞めた後のことを説明できるようにしておく

体験談で紹介したKさんのように、離職期間が長くなればなるほど、「仕事を辞めたあと、どのように過ごしているのか」を面接で聞かれます

 

スキルアップのために何かを学ぶのであれば、Hさんのように転職に直結するようなこと、もしくは資格取得など明確な目標に向かって学びましょう。

 

仕事を辞めて「休みたい気持ち」になるのは、悪いことではありません。だらだら休み続けてしまうのが悪いんです。「退職して1ヶ月間はリフレッシュ期間にあてる」といったように期限を区切って休み、その後は精力的に転職活動をするようにしましょう。

 

まとめ

「仕事を辞めてからの転職活動」には、いまよりいい仕事(会社)に転職できない可能性があるので「在職中に転職活動をする」ことをおすすめします

 

ですが、

  • このまま仕事を続けていると心と体を壊してしまいそうな人
  • 仕事が忙しすぎて転職活動の時間がとれない人
  • 未経験でスキルが必要な仕事への転職を目指す人
は、仕事を辞めてから転職活動をすることにメリットもあります。

 

ただ、忙しくて転職活動ができないと感じている方は、本当に仕事を辞めないと転職活動ができないのか、もう一度考えてみてください

 

例えば、転職エージェントは土日も面談してくれます。わざわざ足を運ばなくても電話面談で済ませられる転職エージェントもあります。

そういったところを上手に使うことで、忙しくても転職できる可能性があります。

 

仕事を辞めてから転職活動をする場合は、次のようなことを意識しましょう。

  • 在職中より不利になることを覚悟して、精力的に活動する
  • 最低限の希望条件を決めて、どんどん応募していく
  • 仕事を辞めた後のことを説明できるようにしておく

 

仕事を辞めてから転職活動をして、成功している人もいます。仕事を辞めたあと、しっかり心身をリフレッシュして、次の仕事を探してみてくださいね。

 

 

コメント