面接官に納得してもらえるポジティブな転職理由を話したいけれど、どうしてもネガティブな印象をあたえる内容になってしまい、悩んでいませんか?
ネガティブな転職理由になってしまうのは、転職理由として伝える内容を勘違いしているせいかもしれません。
嘘や建前に頼らず本音で伝えても、ポジティブで面接官も納得する転職理由は用意できます。
転職理由の作り方と、参考になる例文のサイトを紹介します。
面接官が納得できる転職理由にするためのポイント
面接官が納得できる転職理由にするためのポイントは、次のように感じてもらえる内容にすることです。
- そういう理由なら転職するしかないと納得できる
- うちの会社なら希望している仕事ができるだろう
面接官が納得できないと、転職理由についての質問が何度もされます。転職理由は本音で話しましょうと言われるのは、嘘や建前では掘り下げて聞かれているうちにボロが出てしまうからです。
転職理由がネガティブになる理由
本音で話すと転職理由がネガティブになってしまうのは、転職理由ではなく退社理由を話してしまうからです。
転職したいときは、今の職場や仕事に不満があるときが多いですよね。
収入への不安から、次の会社を決めてから今の会社を辞めようと考える人が多いので、退職理由=転職理由になりがちですが、退社理由と転職理由は別ものです。
転職理由=希望する仕事をしたい理由+今の会社ではできない理由
退社理由=今の会社を辞めたい理由
退社理由は、今の職場や仕事への不満が中心になるので、どうしてもネガティブな内容になってしまいます。
転職理由は、希望する仕事をしたい理由を中心に、今の会社ではできない理由を話すのでポジティブな内容にできます。
退社理由に触れないと転職理由を語れないときは、あくまで転職を考える「きっかけ」という位置づけにすると、ネガティブな印象を抑えられます。
面接でのポジティブな転職理由の作り方
面接での転職理由は、応募した仕事(職種)について、次のような点を意識して盛り込むと、面接官も納得するポジティブな内容にできます。
- なぜその仕事がしたいのか?
- どうして今の会社ではできないのか?
- 今の会社で担当するために努力したこと
- 転職して取り組みたいこと
具体的なエピソードを入れると長くなりがちですが、面接では2分~3分程度(文字数だと200文字程度)になるようにまとめましょう。長いと面接官の頭に残らないそうです。
サンプルがあったほうがイメージがつきやすいと思うので、私がお手本にしている転職理由を紹介したいと思います。
IT企業でエンジニアをしていた方が、IT企業の人事に転職されたときの転職理由です。
人事で評価制度に関わる仕事を希望しています。
きっかけは、年上の部下をもったことでした。とても優秀なのに評価が低く、役職も給与も低い。
疑問に思い上司に理由を聞いたところ、会社の主要派閥の人に同調していないからというものでした。
古い文化の会社のため、いまだに派閥があるのです。
ですが、エンジニアならば技術レベルや成果で評価されるべきです。
なんとか正当な評価をして欲しいと、上司、人事に掛け合いましたが、どうしても変えることができませんでした。
入社したならば、エンジニアが公平に評価される仕組みを作っていきたいと思っています。
次のようなことが端的に盛り込まれていて、とても納得できる転職理由だと思いませんか?
- 転職を考えるに至った経緯
- 今の会社で、問題を解決するにあたって取り組んだこと
- 全力を尽くしたけれど、今の会社ではできなかった事実
- 転職して、取り組みたいこと
転職理由の参考になる例文サイト
転職理由の作り方はわかったけれど、具体的な文面が浮かばないという方、多いですよね。
特に退社理由を、どのように「きっかけ」として話せばいいのか、悩んでしまう人もいると思います。
転職サイトや転職エージェントのサイトで、転職理由の例文(回答文)が載っているページを紹介するので、参考にしてください。
とらばーゆ
今回紹介するサイトでは最多の17例も載っています。
とらばーゆは女性向けの転職サイトですが、例文では性別関係なく使えるものもあります。
NG例、OK例、解説が書かれているので、自分の作った転職理由を添削するときにも役立ちます。
【掲載ケース】
- 憧れの職種に挑戦したい
- 未経験の業界で働きたい
- 専門職で技術を身に付けたい
- 語学・資格を活かしたい
- 正社員になりたい
- 責任のあるポストに就きたい
- 出産・育児のために退職
- なんとなく社風が合わない
- 今の仕事は、雑務ばかりでうんざり…
- 人間関係をリセットしたくて…
- 残業続きで疲れ切ってしまった…
- 即戦力として期待されすぎ、ついていけない
- 会社の業績が低迷。今のうちに抜け出したい…
- ちょっと休養したくて、短期留学に
- 体調を崩して退職
- お給料が安すぎた
- 夫の転勤で退職
サイトはこちら:女の転職理由ポジティブ転換マニュアル(面接対策17例)|とらばーゆ
リクナビネクスト
職種別の回答例が紹介されています。
3職種と少ないのが残念ですが、他の職種の方でも参考になるところがあるかもしれません。
【掲載ケース】
- 営業の転職理由の回答例
- 一般事務の転職理由の回答例
- ITエンジニアの転職理由の回答例
サイトはこちら:転職理由の考え方と、面接で聞かれたときの回答例|転職ならリクナビNEXT
リクルートエージェント
転職を考えるきっかけとして多い「人間関係」「仕事内容」「条件面」の3つの例とポイントが紹介されています。
【掲載ケース】
- 上司との人間関係がうまくいかない
- 仕事内容を変えたい
- 成果が評価され、残業が少ない会社で働きたい
サイトはこちら:転職理由の考え方と面接での回答例|リクルートエージェント
DODA
「倒産・リストラ」「条件面」での例が3つとポイントが紹介されています。
【掲載ケース】
- 倒産や人員整理のケース
- 業務過多で残業が多いケース
- ノルマが厳しいケース
サイトはこちら:退職理由・転職理由の書き方(例文付き)|DODA
マイナビエージェント
「キャリアチェンジ」と「条件面」の例が紹介されています。
【掲載ケース】
- 退社理由がキャリアチェンジしたい場合の面接での伝え方
- 退社理由が残業・休日出勤の多さの場合の伝え方
サイトはこちら:転職理由(退職理由)の書き方と答え方|マイナビエージェント
パソナキャリア
「人間関係」「会社の将来性」「待遇への不満」の3つの例が紹介されています。
【掲載ケース】
- 人間関係に問題があった場合
- 会社の将来性に疑問があった場合
- 待遇に不満があった場合
サイトはこちら:転職面接での退職理由の伝え方|面接官が納得するポイントとは|パソナキャリア
まとめ
転職理由がネガティブな印象を与える内容になってしまうのは、退社理由を話してしまうから。
転職理由で伝えることは、希望する仕事をしたい理由と、今の会社ではできない理由です。
今の会社を辞めたい理由は、退社理由。転職を考えるきかっけとして話すと、ネガティブな印象を抑えられます。
面接で伝える転職理由は、応募した仕事(職種)をしたい理由を中心に、2分~3分程度(文字数だと200文字程度)になるようにまとめましょう。
- なぜその仕事がしたいのか?
- どうして今の会社ではできないのか?
- 今の会社で担当するために努力したこと
- 転職して取り組みたいこと
を意識して盛り込むことで、面接官にも納得してもらえるポジティブな内容にできます。
それでもポジティブな内容にすることができないときは、転職エージェントに相談してみましょう。
何人もの転職理由をサポートしてきているプロですから、なるほどと思う言い回しや、伝え方を教えてもらうことができます。
パソナキャリア
オリコンの顧客満足度ランキングで、2019年の転職エージェント部門1位(「担当者の対応」「紹介案件の質」「交渉力」「利用のしやすさ」で1位評価)に選ばれています。
転職希望者に寄り添った親身なサポートが好評で、『担当のキャリアアドバイザーが、自分に向いていて経験がある仕事を一緒に考えてくれたおかげで転職できた』と評価されている方もいました。
希望すれば応募した企業に合わせた面接指導をしてもらえ、転職理由にも具体的にアドバイスをしてもらうことができるそうです。
保有求人は約5万件以上と、リクルートエージェントやDODAに次ぐ規模です。
希望にあう求人に絞って紹介する方針とのことで、紹介される求人数は少なく感じるかもしれませんが、求人の質はよかったです。
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転職エージェントのパソナキャリア
doda転職エージェント
業界No2の転職エージェントで、保有求人数は10万件以上と幅広い業界・業種の求人が揃っています。
キャリア相談にも親身に応じてもらえ、同じような求職者の成功例も教えてもらえるので、自分もきっと転職できるという気持ちになれます。
転職理由の言い方に悩んでいる方には、dodaエージェントが開催している「面接力アップセミナー」がおすすめです。
ネガティブな転職理由をポジティブに見せるテクニックなどを教えてもらえます。セミナーを受けるともらえる冊子には、ケース別に転職理由のサンプルが書かれていて、とても参考になりました。
電話やメールでこまめにサポートしてもらえるので、相談もしやすいです。
公式サイトはこちら
業界最大級の求人数と豊富な非公開求人!/doda
リクルートエージェント
業界No1の転職エージェントです。非公開求人が20万件以上と、ぐんを抜いて多いです。
他の転職エージェントでは求人が少ない業界や業種も、リクルートエージェントならあると言われています。
※販売職などのサービス業の求人は少ないので、断られる場合があります。
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企業分析(研究)をしたうえで、自己PRや転職理由を組み立てる方法を教えてもらえたおかげで、面接の通過率がぐっと上がりました。
職務経歴書や面接へのアドバイスは少し定型的でしたが、転職活動に感じていた不安や疑問には、丁寧に答えてもらえました。
担当のキャリアアドバイザーによっては、サポートが少し淡泊なので、不安な方は他の転職エージェントと併用してもいいと思います。
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