管理職からの転職が難しい理由と成功させるための7つの対策

転職(転職エージェント・サイト)

「管理職から転職するのは、難しいんじゃないのかな?」と感じますよね。

いまの会社で新卒入社から課長、部長などの管理職に出世してきたならなおさら、管理職として転職するのは難しく思うでしょう。

 

もしかしたら、管理職で転職活動を始めていて「難しさ」を感じている人もいるかもしれません。

 

一般社員の転職と比べて、管理職からの転職は難しいと言われています。ですが、無理ではありません。成功させている人もたくさんいます。

 

今回は、

  • 管理職からの転職が難しい理由
  • 管理職からの転職を成功させるための対策

を体験談を交えながら紹介していきます。

ご自身の転職活動にいかしてくださいね。

 

管理職からの転職が難しい理由

管理職からの転職が難しいと言われるのは、主に次のような理由があります。

  • 求人数が少なく、探しにくい
  • 企業が求めるスキルとマッチングしにくい
  • 選考が厳しい

それぞれ詳しく解説していきますね。

 

求人数が少なく、探しにくい

多くの企業では、新卒入社した社員が昇進して管理職に就いていきますよね。

外部から管理職を募集のは、社内でそのポジションを任せられる人材がいない(例えば新規事業に参入する、ベンチャーから急拡大したため若手ばかりでマネジメント層がいない)場合なので、管理職の求人は数が少ないです。

 

新たに募集する管理職に任せたい仕事は、企業の経営課題と直結していることがほとんどです。新規事業を立ち上げる、事業拡大のネックとなっている課題を解決したいなど、他社には知られたくない仕事内容です。

そのため、求める人材にだけ求人を紹介する転職エージェントに依頼されることが多く、私たち転職希望者からみると求人が探しにくいのです。

 

企業が求めるスキルとマッチングしにくい

管理職の求人には、求めるスキルや経験が細かく(経験年数や規模など)設定されています

求人企業から求められているスキルや経験と、ご自身の職務経歴がぴったり一致することは少ないでしょう。

 

若手社員の転職ではマッチしないところがあっても将来の成長を見込んで採用してもらえますが、管理職は「即戦力」として活躍することを期待されているので、不足しているスキルや経験があると選考に通らないことが多いです。

 

選考が厳しい

管理職は、求人企業にとって重要なポジションです。とうぜん選考は慎重になります。

 

書類選考の通過率は30~50%というデータがありますが、管理職の場合は10%~20%ほど。

面接も、一般社員の場合は人事担当者や直属の上司になる方と2回~3回程度ですが、管理職の場合は、部下になる方との面接やポジションによっては役員クラスとの面接もあります。

 

管理職の面接では、役員クラス、経営層が一次面接を行うことも多く、一般職(一般社員)と同じ準備では不十分だと言われています。通過率10%~20%の書類選考から面接へと進むことができたら、あとは面接でいかにアピールできるかがポイントになります。

引用元:パソナキャリア-管理職の面接対策

 

40代の管理職は年齢的に不利?

管理職の方には、40代の方も多いですよね。

40代という年齢が不利にならないだろうか?と不安を感じる方もいるかもしれません。

大手人材紹介会社3社(JACリクルートメント、パーソルキャリア、リクルート)の2018年4月~9月の半年間の転職実績をみると、40代以上で転職している人は4,000人以上20代後半と比べると1/3(13,517人)、30代前半と比べると半分(7,857人)ほどの人数です。
参考:大手3社2018年度上期転職紹介実績

単純に年代別の人数を比較すると不利に感じますが、転職できないわけではありません。

色々な経験をしていることが強みになるのが管理職です。40代でも転職できる可能性は十分あります。

 

管理職からの転職を成功させるための対策

管理職からの転職を成功させるための対策を、次の3つにわけて紹介していきます。

  • 求人数が少なく、探しにくいことへの対策
  • 企業が求めるスキルへの対策
  • 厳しい選考への対策

 

求人数が少なく、探しにくいことへの対策

管理職向けの求人は、一般的な転職サイトにはほとんど掲載されません。

管理職の転職に強い転職エージェントを複数使って、求人を探すようにしましょう。

具体的な転職エージェントは、のちほど紹介しますね。

 

求人を探すときにやってしまいがちな失敗が、「希望条件を高くしすぎて、応募できる求人を狭めてしまう」こと。

管理職向けの求人は少ないので、希望条件を高くしてしまうと、応募できる求人がなくなってしまいます。

まずは、これだけは譲れないという希望条件を決めて、求人を探すようにしましょう。

 

  • 管理職の転職に強い転職エージェントを複数使う
  • これだけは譲れないという希望条件を決めて求人を探す

 

企業が求めるスキルへの対策

職務経歴には、経験年数・事業規模・マネジメントした人数など具体的な数値をいれてスキルや経験をアピールするようにしましょう。応募資格などに書かれているスキルや経験は、一目で分かるように最初にまとめるなど工夫してもいいですね。

 

応募資格を満たしているからと、少しでも可能性がありそうな求人になんでも応募してしまうのも上手くいきません。

 

例えば、転職活動が上手く進まなかったNさん(営業職)は、転職エージェント(ヘッドハンター)からの助言を受けて自分の強みとやりたいことを見直し『自分が本当に売れる自信のある商品を見極めて応募するようにした』ことで、転職に成功しました。

自己分析・キャリアの棚卸をしっかり行い、自分の強みを活かせる求人を選ぶようにしましょう。

 

1人のヘッドハンターからの助言が役立ったという。「『応募先に一貫性がなく、あなたにはやりたいことの軸がない』と言われたんです。(中略)

ITベンダーで何でも売ってきたという自信があったのですが、ヘッドハンターいわく、『この“何でも売れる”という考えがよくない。具体的に何を売れるのか、説明できるように焦点を絞りましょう』と言われました」

引用元:ビズリーチー転職成功談(N氏・営業部長)

 

  • 職務経歴には経験年数・事業規模など具体的な数値をいれてスキルをアピールする
  • 自己分析・キャリアの棚卸をしっかり行い、自分の強みを活かせる求人を選ぶ

 

厳しい選考への対策

管理職の選考では、求人企業が抱えている課題を解決できることを示す(伝える)必要があります。

求人票に書かれている「募集背景」「募集内容」から課題を読みとき、自分の経験が役立つことを説明できるようにしておきましょう。

 

管理職の面接では、会社の事業やサービスをどれだけ理解したうえで入社を希望しているのか確認されるような質問をされることがあります。

面接前には、応募する企業の情報をしっかり調べておきましょう

 

面接で必ず聞かれるのが、応募理由(転職理由)です。

その企業のテーマやビジョンに共感している点を踏まえ、入社後の展望や希望テーマなどを伝えられるようにしておきましょう

 

  • 求人企業の課題を解決できることを説明できるようにしておく
  • 面接前には、応募する企業の情報をしっかり調べる
  • 応募理由(転職理由)では、入社後の展望や希望テーマなどを伝える

 

 

管理職からの転職タイミングの考え方

複数の転職エージェントを利用しても、希望するような求人が見つからないこともあります。

 

管理職から転職した方の体験談を読んでいると「3ヶ月」程度で決まっている方もいれば、転職活動期間が「1年」なかには「2年(!)」という方もいます。

 

すぐに転職したいという気持ちが強いとは思いますが、希望する求人が見つからないときは、焦らず中期的に探すようにしましょう。

管理職から転職するときは、希望する求人がでた(見つかった)時が転職するタイミングと考えることも大切です。

 

転職活動期間が半年以上と長くなりそうなときは、希望する仕事に有利になるスキルや経験などを転職エージェントからアドバイスしてもらい、それを意識しながら日々の業務に取り組むと求人が見つかったときに役に立つと思います。

 

管理職からの転職に強い転職エージェント

参考までに、管理職に強い転職エージェントを3社紹介しますね。

ビズリーチ

公開求人数96,000件、登録ヘッドハンター数4,700人(2020年11月時点)と、たくさんの転職エージェントから求人を紹介してもらえるビズリーチ。

転職エージェントが保有している求人だけでなく、企業が直接募集している求人もたくさん掲載されています。

主任や課長職(リーダー)の求人はもちろん、部長職やCOO、CEOを募集している求人もたくさんありました。

 

求人への応募など一部サービスを利用するのに利用料(30日間)がかかるデメリットがありますが、求人数を考えると登録するメリットは十分あると思います。

有料機能を一定期間試せるキャンペーンも用意されているので、まずは試してみてくださいね。

公式サイト 会員制求人サイト『BIZREACH(ビズリーチ)』

 

リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)

リクルートダイレクトスカウトは、人材業界最大手のリクルートが運営しています。

リクルートが提携する管理職・エグゼクティブクラスの転職支援実績が豊富なヘッドハンター(転職エージェント)から、求人を紹介してもらえます。

 

レジュメ(職務経歴)を登録してスカウトを待つだけでなく、自分でヘッドハンターを指名できる仕組みもあるので、信頼できる経歴のヘッドハンターに相談することもできます。

 

年収800万以上の求人数約28,000件、ヘッドハンター数2,500人以上(2020年5月時点)と、ビズリーチと比べて求人数などは少ないですが、無料で利用できるメリットがあります。

公式サイト リクルートダイレクトスカウト

 

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、管理職・エグゼクティブの転職や外資系企業への転職に強い転職エージェントです。

求人企業に実際に訪問している担当者から求人を紹介してもらえるので、企業の社風や経営者の人柄、事業への熱意など、とても詳しく聞くことができます。

 

オリコン顧客満足度ランキングのハイクラス・ミドルクラス転職で、3年連続1位に選ばれているほど、利用満足度の高い転職エージェントで、転職希望者へのアドバイス力、紹介する求人の質、的確さが好評です。

公式サイト JACリクルートメント

 

まとめ

管理職からの転職が難しいと言われるのは、主に次のような理由があります。

  • 求人数が少なく、探しにくい
  • 企業が求めるスキルとマッチングしにくい
  • 選考が厳しい

 

ですが、次のような対策をすることで、管理職からの転職を成功させることができます。

  • 管理職の転職に強い転職エージェントを複数使う
  • これだけは譲れないという希望条件を決めて求人を探す
  • 職務経歴には経験年数・事業規模など具体的な数値をいれてスキルをアピールする
  • 自己分析・キャリアの棚卸をしっかり行い、自分の強みを活かせる求人を選ぶ
  • 求人企業の課題を解決できることを説明できるようにしておく
  • 面接前には、応募する企業の情報をしっかり調べる
  • 応募理由(転職理由)では、入社後の展望や希望テーマなどを伝える

 

難しいと言われるなか、管理職から転職している人はたくさんいます。まずは、転職したいと思うような求人があるか探してみてくださいね。

 

こちらでも管理職・エグゼクティブ向けの転職エージェントを紹介しているので、参考にしてください。