転職活動でもっとも嫌だったのが、面接でした。
緊張のあまり、相手の質問の意図を理解できなかったり、自分が何を言いたいのかまとまらなかったり・・・
新卒の就職活動で味わった緊張感や、嫌な思い出もよみがえり、面接があると思うだけで転職活動を辞めたくなるくらいでした。
でも、面接を乗り越えないと採用されないので逃げている場合ではありません。
落ち着いて普段の実力を出すために、面接対策として工夫したことを紹介します。
中途採用の面接を慣れていることに置き換えてみる
面接が緊張するのは、なかなかやらない慣れていないことだからです。
その証拠に何度か面接を受けていると、最初ほどの緊張はしなくなります。
1.面接ではなく、日常の業務の1つととらえてみる
慣れていること、日常の業務で似たようなことはないかな?と考えてみました。
質問を受けて答える業務です。
私の場合は、提案や要件定義(お客様のやりたいことを聞き、どのように実現できるのかを答えていく打ち合わせ)が一番近いと考え、提案時の初回打ち合わせをイメージするようにしました。
中途採用の面接に比べれば、日々の業務で何回も経験していることなので、気持ちが少し軽くなります。
また、打ち合わせで大切にしていることを、そのまま面接でもやりました。
- 笑顔であいさつする
- 相手の話をよく聞く
- 相手が知りたいことを想像する
- 答えるときは、理由も添える
- こちらから質問するときは、質問の意図も伝える
この中で一番大切にしていたのは、「笑顔であいさつする」でした。
最初のあいさつで和らいだ雰囲気になると、その後の面接もやわらかく質問していただけるからです。
中途採用の面接では、応募者が先に会議室に通され、面接官が後から入ってくることが多かったので、相手が会議室にはいってきたタイミング、こちらも相手を立って出迎えているところで、「遅い時間にお時間をとっていただいて、ありがとうございます。
今日はよろしくお願いします」
と感謝の言葉を添えてあいさつしていました。
ここで声を出しておくと、少しリラックス出来る効果もあります。
お客様と話す業務がない方は、上司の方や同僚との打ち合わせをイメージすれば十分だと思います。
相手が知りたいと思っていることを聞き、「大丈夫できます、なぜならこういう理由です」と答える打ち合わせをイメージすればよいのです。
2.評価されるだけではなく、自分も相手(会社)を評価する場と考えてみる
面接を自分が評価される場と考えると、それだけで体がこわばり胸がぎゅっ。
緊張が、一気に高まります。
そこで、評価されるだけではなく自分も相手を評価する場だと、とらえ方を変えてみることにしました。
確認したいことを、お互いが確かめ合う対等な立場と考えることで、少し気持ちが楽になりました。
また、自分の知りたいことを直接合って聞ける場と考えることで、相手への興味が増し、募集要項やホームページ、社長や社員のブログなど以前より丁寧に読み、質問をいくつも用意することができるようになりました。
中途採用の面接では、最後に「何か質問はありますか?」と聞かます。
詳しく調べたうえでいくつも質問することは、相手にとって自社で働きたい気持ちがあると感じられ、とても好印象をもっていただけたようです。
「きちんと調べていただいてありがとうございます」と、笑顔で答えていただけることが多かったです。
そしてここが盛り上がると、なんとなく面接が上手くいった気分で終わることができ、次も頑張ろうという気持ちになれます。
3.転職エージェントに申し込んでみる
転職エージェント、利用していますか?
模擬面接をしてくれるサービスがあるので、それを利用するというのも一つです。
また、模擬面接までいかなくても、転職エージェントに申し込むと、最初に面談が設定されます。
ここで、どんな条件の企業に行きたいのか、転職しようと思っているのか、あたなの強みなどをヒアリングされ、そのうえで希望に合いそうな企業を紹介されます。
この面談で聞かれることが、実際の転職面接でも質問されることだったりします。
合否が決まる面談ではないので、それほど緊張せずに話せますし、自分があやふやな点や答えを用意できていない質問などにも気づいたりするので、おすすめです。
中途採用の面接でされる質問への準備をする
不安要素があると緊張します。
面接での不安要素は、「質問にきちんと答えられるだろうか」でした。
4.面接での想定質問と回答例を調べる
打ち合わせをする時に、だいたいの方は準備をすると思います。
相手が知りたいことは何かを想定し、回答を準備する。
面接で聞かれる大半のことは、想定できる内容です。
転職サイトには、面接対策として想定問答がたくさん載っています。
私は一通り全部読んで、自分なりの回答を紙に書き、面接の前には繰り返し読んでいました。
この時注意していたことは、
・悪い例ではなく良い回答の記事を読む
・自分の用意した回答を暗記せず、心から答えられるようにする
の2つでした。
想定問答には、悪い回答例と良い回答例が書かれている場合があります。
採用される答えの視点や言い回しなど、自然に出来るように、良い回答例を何度も何度も読みました。
また、用意した回答については暗記するのではなく、用意した回答を心から思い込み、納得して説明できるようにしました。
というのは、頭で考えて用意した回答を暗記して話すと、気持ちが入らず嘘っぽく聞こえてしまうから。
思い込むことで、緊張して用意していた内容が飛んでしまっても、最後まで話きることができました。
5.職務経歴書で書いたことを、掘り下げる
中途採用の面接での質問の半数は、職務経歴書や履歴書に書いたことに対するものでした。
- 成果を上げるために工夫したこと
- 担当した業務の規模や、期間、役割
- 苦労した点や、その対応策
具体的な答えを求められます。
数年前の業務など記憶が薄れていたので、できるだけ具体的に思いだしメモしておきました。
また、自分が面接官ならどんなことを聞く(疑問に思う)かな?と第三者の視点にたって職務経歴書を読み直し、想定問答を考えてもみました。
見た目を整える
女性特有だと思いますが、顔映りの悪い服装や肌の調子が悪いと、そわそわ落ち着かない気持ちになりました。
6.顔映りのいい服や肌の調子を整える
新卒の就職活動とは違うので、リクルートスーツではなく顔映りのよい明るめのきれいなジャケット+スカートの服装にしました。
私の職場は、ジーンズなどカジュアルな服装の職場でしたので、ジャケットを着る機会が少なかったのですが、慣れておくために転職活動を始めるころには、普段からきれいめなジャケット姿にするように意識していました。
肌の調子が悪いと、見られたくないという心理が働き、ついついうつむきがちになってしまいます。
相手からみると、自信がなさそうに見えますし、ストレスを受けているように見え、精神的に弱いのかな?と見られてしまいます。
その他、言葉遣いや仕草などもいい印象をもっていただけるように普段の職場から気を付けました。
特に言葉づかい。受け答えのはしばしに出ますので、同僚との何気ない会話もきちんとした言葉を使うようにしました。
日々行っていないことは、急にはできないものです。
しっかり準備して、自信をもって面接に臨みましょう。